第958話

 ヒロシの話を全て鵜呑みにすれば信じても良いだろう。


 しかし……。

 つい、さっきまで闘っていた敵だ。


 それを察したのか、ヒロシは微笑んだ。

「解ったよ! いきなり信じろと言う方が無理だったな」

 スッキリした顔で言った。


「うン、まぁ……!」

「龍王市へ行くのか!?」


「え……!? あァ、そうだな!」

 一瞬、どうするか考えた。


「向こうへ行ったら橘の屋敷を探ってくれ」


「ン…、一家惨殺事件のあった!?」









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