第797話

『ダメよ!! キョロキョロしちゃ!!』

 釘を刺された。

「あ、うん……」

 小さく頷いた。せっかく耳打ちしてもオレが暴露バラしたのでは意味がない。


『いい? 愛しあう振りをして!!』

「あ、うん……!」

 オレは、また頷きアンジェラの身体を力強く抱きしめた。

 柔らかで壊れてしまいそうなほど繊細だ。

「痛いよ! 龍児!!」

「あ、ゴメン……」

 即座に力を緩めた。





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