第723話

 不意に、ボクの太ももの付け根に手が添えられた。

「う!!」

 ボクは、ビクッとして横を見るとアリスが潤んだ瞳でボクを見詰めていた。


「あ、アリス……」

 ボクの声はかすかに震えていた。

「ショー!」

 アリスは大きな瞳を閉じた。



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