第696話 殺戮天使《ジェノサイド エンジェル》

 暗い地下室のようだ。

 不意に大音響で『ワルキューレの騎行』が鳴り響いた。

 勇壮で興奮を掻き立てるような激しい旋律だ。

 

「う、っわァ~ー❗❗❗

 た、助けてくれェ~~ー~…😱💦💦💦💦」

 地下室に男の悲鳴が響いた。

 ズルッズルッと何か重たいモノを引きずっていくような耳障りな音が轟いた。


 殺戮ジェノサイド天使エンジェルだ。

 彼が引きずっているのは金属性の斧だ。



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