第566話 ビーナスから
爆音を上げ、ロードスターはボクの真横に急停車した。
「逃げンぞ~!!」
ボクは、最後の気力を振り絞ってアリスの元へ翔んだ。
ビーナスからアリスを奪い取った。
「く!」
一瞬、ビーナスは睨みつけた。
だがナゼか、抵抗しない。
ボクは、アリスを抱きかかえたままロードスターに飛び乗った。
「行ってくれ~!!」
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