第418話 【マルデック】

 今まで黙って聴いていたロックが口を開いた。

「今では【マルデック】に支配されて、反対を唱えれば、即座に秘密警察が来て粛清される」


「うう……😰💦💦」そうなのか。

「だから、廃工場の地下に……」ルーを見た。


「ああ、そうだ。それでもかつての同志は、次々、処刑されている…😔💦💦💦」

 ルーも辛い表情だ。


 重たい沈黙が支配していった。

 スピーカーから流れる流麗なピアノ曲だけが唯一、この場を和ませてくれた。


「まぁ、暗くなっても仕方ない。今夜は、ショーの門出を祝う席だ」

 いきなりルーが立ち上がった。

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