第334話 その方が安全だろ

「マルデックだ!」

 ロックの大きな瞳が光った。


「まさか! どうする気だ……?」


「ここで闘うワケにはいかないだろ」 

「そりゃぁ…、そうだけど……

 じゃぁ、どこで闘うって言うンだ❗❗」

 

「ボクの屋敷さ……」

 ロックが笑みを浮かべた。


「屋敷って、どうする?

 お母さんは……」

 母親を見た。母親は心配気にボクたちを見詰めていた。


「一緒に来て貰う。その方が安全だろ」


「う、ぅん……」

 仕方なくボクも頷いた。

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