設定資料②「田中鋼華」

 主人公ではあるのだが、非常に影が薄いと思う。

次作で出身地や年齢などは明らかになるのでそちらをお楽しみに。

この作品では、なるべく読者にこの世界を俯瞰で見てほしかったので、主人公のキャラを薄くしたかった。

 感情の起伏をおさえ、読者が感情移入できないように心掛けたつもりである。


 さらに後半は真の魔王ゴーガがまるで主人公であり、鋼華は目的のために手段を選ばない合理主義の悪魔、なんならこいつの方が魔王であるという風に映っていたら幸いである。


 なにが冷たいって、まずあんだけ愛したルーシアに対して、ほとんど何の感情もないところである。彼女の身を案じるシーンは一つもなく、ただどうやって魔王の地位を守るかを考えていた。

 自分を慕っていた2匹のドラゴンをどっちも死んでいいという作戦を立てるあたりも鬼畜だ。なんてひどいやつなんだろう。


 なのでこの話は彼を中心面に考えていくと、ただ暗黒面に落ちてくダークファンタジーなのだ。アナキンスカイウォーカーと同じである。

 なので、この話をあと30話引き延ばしたら、核兵器を出すしかなかっただろう。


 実際そのアイデアもあった、というかそもそもこの話の元は、もし金正恩に転生したらって考えた物語なので、最後核兵器を開発して、冷戦状態を作りエンドという非常に政治的な話だったのだ。ルーシアのおかげで助かった。

 あなたはこの主人公好きですか?僕は嫌いです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る