クール先生の魔法講座

 魔導軍団魔団長のクールです。


 本日はよろしくお願いします。


 えっ、ダンヒルと話してる時と口調が違う?

 プライベートは別ですよもちろん。


 今日はこの世界の魔法の系統についてお教えします。

この間話したときは、ゴーガ様は忘れていたようですね。


 ゴーガ様は魔法をあまり使いませんので仕方ないかもしれませんが。


 この世界の魔法には今のところ5つの系統があります。


 今のところというのは、研究の結果新たに増えるものもあるからです。

 系統は次の5つです。


 ① 火

 ② 水

 ③ 風

 ④ 振動

 ⑤ 促進


 ①~③は大体わかると思いますが。

 水の魔法は使い勝手が悪いですね、攻撃には向きません。

 デザス王国の地方ですと、水魔法仕える人間が重宝されますが、それ以外ではちょっと使い道がないですね。

 

 液体の粘土をあげて、スライム状にするとかは、水魔法に入ります。

なぜか、サキュバスとかに使い手が多かったりします。

 

 どちらかといえば水魔法は需要が少ないので、使い手も少ないです。


 ④の振動はかなり使い手が多いです。地面をゆれさせることで、地震を起こすこともできますし、空気を震えさせて、音を伝えることもできます。また、物質の水分を振動させることで温度上昇させることも可能です。

 欠点は、直接触れなければいけないことですね。ベテランの使い手なら、一瞬触れただけで、対象物を破裂させたりします。


 ⑤の促進は一番便利です。これはあらゆるものの効果を促進させます。

 回復魔法として利用することが多いです、対象物の治癒能力を促進させることで回復させます。

 なので、もともと治癒能力が高い人ほど治りもいいということですね。

 ヴォーグとかはすごく治りが早いです。

 

 また、あくまで、もともとの治癒能力の促進なので、ちぎれてしまった腕を元に戻すとか、死んだものをよみがえらせるとかそういうことは不可能です。


 あと食糧増産にも便利です。植物や家畜の成長を促進させれば通常より早く、収穫が可能です。ゆえに魔族や、シュタント王国では食料に困らず、魔法の苦手なコルドとかは食料に困るというわけですね。


 雷の魔法がないのは、研究のしようがないからです。


 魔法として対象になるのは、あり得る現象だけです。火を起こす、水を生成する、風を起こす、といったことは魔法として完成させることができました。

 ですが、時を止めるとか、生き返らせる、石化させるなどという、通常生物に不可能なことはできないのです。


 ただ、雷に関しては不可能ではないかもしれませんね。海洋生物に似たような現象を起こす生物がいるようですし。


 研究が進めばそのうち雷の魔法ができるかもしれません。


 もちろん私は①~⑤までの魔法をすべて高いレベルで使えますよ。世界一の魔導士ですからね。

 



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る