2巻発売おまけ小説「委員長の部屋」
「皆『何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが?』略して『何故かの』の2巻を読んでくれてありがとうね? クフフ……委員長よ♪
さて、2巻の『委員長の部屋』特別ゲストは、学校一の巨乳ことこの人――、
桃井さんよ♪」
ラ~ララ♪ ラララ、ラ~ノベ♪
「えっと……委員長、これは一体何かなー?」
「桃井さん、これは『何故かの』2巻の発売を記念して、わたし達が『何故かの』について自由に語るという。
作中の時間軸とか物語とかを無視したおまけトーク……
というのを大義名分にした!
本当は『委員長の委員長による委員長のためのおまけ小説』よ!」
「うわぁ……。委員長てば、いくら自分の出番がもらえないからって……」
「桃井さん、言いたいことがあるなら聞くわよ? 因みに、この空間はわたしのわたしによるわたしのためのいわゆる……固有結界みたいなものだから、わたしが今日の桃井さんはビキニ姿ですと言えば――」
「うん、何も言いたいことなんてないよー? 委員長は次回予告とかいつもやって大変だからたまにはこういう役得も必要だよねー♪」
「クフフ♪ そう、分かればいいのよ……」
「アハハー……」
(この空間ではあまり、委員長に逆らわないようにしよう……)
「それで、委員長『何故かのについて自由に語る』って言ってたけど、お題とかはどうするのかなー?」
「それなら、心配いらないわ。こんなこともあろうかとツイッターでお題を募集しておいたから」
「いつの間にー!?」
「というか、流石は桃井さんね……。軽い感じで質問したのにものの数分で七個も質問が集まったわよ」
「えへへー、だてに人気投票2位じゃありませんからねー? 何処かの4位さんとは違うんだよねー♪」
「クフフ……桃井さん、ビキニいっとく♪」
「ご、ゴメンね!? 委員長、ちょっとした冗談だよー♪」
(一人だけビキニ姿で質問に答えるのは……なんか、いやらしい感じじゃないかなー?
流石にゴメンだよねー。アハハ……)
「じゃあ、読者からの質問を読み上げるわね。最初の質問はどれにしようかしら……?」
「えへへ、どんな質問でもドンとこいだよー♪」
【ずばり安藤くんはLOVEの意味で好きですか?】
「ブゥフゥウーーーーーーッ!?」
「うぎゃ!? も、桃井さん! 何噴出しているのよ……」
「ちょっと、委員長! この質問はなな、なんなのかなーッ!? え、質問ってこういう系統……なの?」
「そうねぇ……。これ以外にも『安藤くんと朝倉さんの関係をどう思いますか?』みたいな質問も多いわね」
「うーん、なんだか予想していた質問の内容と違うよー……」
「それで、桃井さん。実際のことろはどうなのよ?」
「って、委員長それ聞くの!?」
「もちろんでしょう? だって、これは『わたし』のコーナーなんですから? クフフ♪」
「うぅ~っ!」
(委員長、あとで覚えておいてねー?)
「……コホン、安藤くんについては『サクラの次に好き』だねー♪」
「ほうほう、つまり友達としてってことね?」
「そうだねー♪」
「それで、次の『安藤くんと朝倉さんの関係をどう思いますか?』って質問は?」
「ジャンプして十歩進んだのに、丁寧に十歩戻っていくバカップル」
「言いえて絶妙な例えね……」
(二人で仲良く手を握りながら、後ろに十歩下がっていく光景が容易に想像できるわ)
「じゃあ、次の質問に行くわ」
「うぇー、次はもっと優しい質問がいいなー」
「じゃあ、簡単なのを何個かまとめていくわね」
【家族構成は?】
「お母さん、お父さんの三人家族だよー♪」
【『何故かの』って、知っている?】
「もちろんだよねー♪」
【好きなお菓子は?】
「食べても太らないお菓子!!」 ← マジのトーン
【好きな食べ物は何ですか?】
「カロリーが低くて美味しいもの!!」 ← マジのトーン
【桃井さんはオタクですか?】
「うーん、どうなんだろうねー? あ! でも、最近は安藤くんとかにライトノベルとかも貸してもらっているし十分に『オタク』なんじゃないのかなー?」
「へぇー、あの安藤くんがね……。因みに、桃井さん。安藤くんからはどんなラノベを借りているのかしら?」
「うん! えーと……確か【ソードアート・オフなんとか】ってタイトルの作品! アハハ、タイトル長くて忘れちゃった♪ でも、あれすごく巻数があるんだってねー?
今、8巻を借りているんだけど全然読み終わらないよー!」
「へ、へぇ……そうなの……」
(これで『オタク』って自称したら、安藤くんあたりがキレそうなレベルね……)
(……あ、でも少女漫画とかならもっと詳しいから十分にオタクなのかなー? 安藤くんからも『悪役令嬢』系とかオススメ教えてもらっているし……まぁ、委員長にはナイショでいいよねー♪)
「じゃあ、次の質問も読み上げていくわよ」
【もし、安藤くんと朝倉さんが大喧嘩したらどう仲裁する?】
「なかなか想像しにくい場面だけど、実際に起きたら大変そうね……。それで、桃井さんはどうするのかしら?」
「うーん……何もしないかなー♪」
「え? てっきり、桃井さんなら二人の間に入って仲裁しそうだけど……?」
「アハハ、委員長はそうしそうだよねー♪ でも、あたしは違うかな? だって、こういう大喧嘩って第三者が入って何とかなるものじゃないと思うんだよねー?
それこそ、サクラと安藤くんみたいな二人が大喧嘩するならよっぽどのことがあるんだよ。それにあたしみたいな『他人』が入り込んでも良いことなんてないと思うんだ。
だから、あたしにできるのは二人が自分達で仲直りできると信じてサクラの愚痴を聞く相手になってあげるだけ……だねー♪」
「なんというか、流石は人気投票2位の桃井さんね……」
「アハハ、そうかなー?」
(まぁ、それでどうしようもないようなら、安藤くんはあたしが……
アハハ、なんてねー♪)
「しかし、この質問を募集するやり方は上手くいったわね。クフフ……これなら、次回以降も質問を募集しようかしら?
そうね。今度はカクヨムのコメント欄で募集してもいいわね」
「……いつ司会が委員長から桃井さんに変わりますかー? っと♪」
「桃井さん!? 裏で何か不吉なコメントを書き残そうとしないでくれるかしら!
それに『何故かの』の司会ポジションはすでにこのわたしと決まっているんだから」
「アハハ、そうだねー。確か、2巻でも委員長が1巻のあらすじを紹介しているページがあったもんねー?」
「ええ、そうよ。桃井さん、よく覚えていたわね。桃井さんの言う通り2巻には、このわたしによる1巻のあらすじまで載っているのよ。
これで、わたしもウェブ版の『次回予告』だけでなく『委員長の部屋』にその上『前巻のあらすじ』と、わたしの出番もちゃくちゃくと増えてこのペースでいけば書籍版『何故かの』の表紙を委員長のわたしが飾る日もそう遠くは――」
「でも、そういう解説キャラってポジションになっちゃうと……余計に表紙からは遠ざかっている気がするのは気のせいなのかなー?」
「!?!?!?!?!?」 ← 凍りつく委員長
(た、確かに…………)
「アハハ~、委員長てばご愁傷様……だねー♪ ププ~、表紙の敗北者だねー?
あ! 最後のお手紙読んじゃうねー?」
【2巻発売おめでとうございます!】
「わぁー、ありがとうねー! そうだ! もちろん、皆は……
あたしが表紙の2巻買ってくれるんだよねー♪」
「はぁ……はぁ……」 ← 凍りつく委員長
(まさか、このわたしが……は、敗北者……?)
「あ! もう、ページがなくなっちゃったねー♪
じゃあ、今回はこれで……」
「わたしのコーナーなのに、まさか桃井さんが締めるの!?」
ラ~ララ♪ ラララ、ラ~ノベ♪
「また三巻で会おうねー♪ 委員長が司会かは分からないけどね……」
「しかも、最後に縁起でもないこと言うんじゃないでくれる!? 皆、またね!
わ、わたしだって……いつかは絶対に『表紙』を飾ってみせるんだから!」
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