第24話

 アスファルトの感触にハッとして足を止めると、河川敷に近いよく知った道だった。フォックスパレスに向かって再び走り出す。

 マンション前の公園から、太鼓の音が響いている。あたりをこうこうと照らすのは、電球の入った紅白のちょうちん。

「なっち、どこ行ってたの?」

 ユミが一大事みたいに叫ぶ。

「呼んでるのに何で来ないんだ、って、おじさん怒ってたよ。」

 私はもう怒ってないのに、と思いながら、なっちはやぐらの下に向かった。

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