第13話

 なっちにも「一太と銀の暮らしはどこかおかしい」と思う気持ちがなかった訳ではない。けれども割とすぐに、

「それぞれの家によって、違った生活の仕方があるんだな。」

 と納得してしまった。なっちは頑固な上に勝気ではあるが、自分の家のやり方だけが正しくて、他は全部間違っている、と思うような排他的な子供ではなかったのだ。

 だから今まで全く見聞きした事のない、職人の世界や、そこで見習いをしている男の子の言葉を、存分に吸収しようとした。

 そしてそれが、とても楽しく感じられた。

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