激闘! そして
雨はまだ
戦い続ける、2機のロボット。丸みを帯びた部分の多い
衝撃を、薄い光が軽減する。
さらに
コックピットのライゾウたちは、言葉と攻撃をぶつけ合う。
「何度も、助けてくれただろ!」
巨大な白いロボットが繰り出す光る
今度は、巨大な
『助けた? なんのことですか?』
トミイチは落ち着いていた。
光る
「
肩の
ダブルエスが、シーイーキャノンを撃つ。
『対等に戦ってもらわないと、困りますから』
ダブルイーは、わずかな動きで光る
『私が求めるのは、力のみです』
戦いと話は続く。
「お前が助けたのは、俺たちだけじゃない」
「あの四人だって」
すこし
『四天王は、名前で選びました』
「違う。お前には分かっていたんだろ」
「四人に、居場所を与えるためでしょう?」
ライゾウとキヨカズが、即座に言葉を返した。
地下。
指令室のアカたちが言う。
『感謝している』
『うん。そうだよね』
『トミイチも、スラブに入りましょうよ』
『いま誘うか?』
「ほら見ろ! だから――」
『もういいでしょう。本気できてください』
戦いをやめないトミイチ。回し
『この、わからず屋!』
スミコが叫んだ。
『
長めの髪の少年は、声のトーンが下がった。
『ダブルエフェクト
巨大な白いロボットは、全身の
「新機能と似てるな」
「むしろ、あれが本家」
『防御してください。防げるかは、分かりませんが』
ダブルイーが、まわりの雨粒を消し去る。あっという間に距離を詰めた。
各部のスラスターの発光が見えるのは、出力が上がっているため。
両腕に、光る
ダブルイーの光る
木がなぎ倒され、
『一定の速度を超えたダブルイーが、光に包まれておる』
『シーイー兵器の応用、でしょうか?』
冷静に分析するネネとメバエの通信。
ライゾウとキヨカズは、落ち着いて聞いていた。
「一人じゃない。俺たちは」
「思いも、人の数だけある」
「意志を力にするんだろ! あいつを止めるぞ!」
「ダブルエス!」
球形のコックピットに文字が表示された。
二人の少年が、スイッチ付きの棒を握りしめ、同時に口を開く。
『ダブルスタンダード、
全身の
雲が消滅し、雨が止んだ。
対峙する、ダブルエスとダブルイー。
ダブルエスは、正面から殴りかかった。
右腕が光に包まれている。
ダブルイーが、光る左手で受ける。衝撃で辺りの水が飛び散った。
すぐさま、右方向に動くダブルイー。
光に包まれる
ダブルエスの両手が光り、ガードした。二体のロボットはすこし距離を取る。
「ビームブレード!」
『ビームブレード』
コックピットの二人が同時に言った。
現れたのは、シーイーブレード。
同時に斬りかかり、同時にシーイーシールドで防ぐ。
「ビームキャノン」
『ビームキャノン』
すぐに撃つことはできない。組み合ったままのロボット。
肩から同時に発射されたビームが、お互いの遠距離攻撃を封じた。
長めの髪の少年は、笑っていた。
お互いの
どちらのロボットも、ビーム兵器が使用できなくなった。
攻撃を受ける、
トミイチは胸部を狙った。
ダブルイーが右手の指を伸ばし、光をまとう。
狙いに気付いたライゾウ。
ダブルエスも右手の指を伸ばし、光につつまれる。
防御用の薄い光では防ぎきれない。
金属がぶつかる音。
もう一度。
手は
白いロボットは崩れ落ちた。
とがっていた
遅れて崩れ落ちる、
二体のロボットの目から、光が消えた。
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