選択ミス

「はぁ、暇だなぁ。職無し金無し、若さ無し。あるのは時間だけだわ。なんか暇つぶしないかな~」ゴソゴソ


「あれ? こんな所にDVDが……こんなのあったっけ? まぁいいや見てみるか」ピッ!


???

『ザザッ……ザザザァ! ふっふっふ、コレを見つけたということは、地球侵攻の時期が来たということだな』


「こ、この映像は……宇宙人!?」


宇宙人

『さぞ驚いているだろう。説明してやるから良く聞け。まずこの映像はお前が生まれた時に撮られた物だ』


宇宙人

『地球侵攻を企む我々は、内側から地球を崩壊させる為にある手段を用いた。それが自由自在に地球人に擬態できる宇宙生物を送り込み、人間としての潜伏させるというものだ』


宇宙人

『つまりその擬態宇宙生物がお前なのだ! お前は地球に潜入後、最も適切と思われる人間に擬態し、決起の時まで一般人として潜伏していたのだ。自分にすら隠し通してな!』


擬態宇宙生物

『ギャピーーー!!』


宇宙人

『そう、いまお前が見ているこの生物こそがお前だ! どうだ驚いただろう? だが安心しろ、地球を滅ぼした暁にはふさわしい地位を用意してある。では決起の時まで今暫く待っておくように』ピッ


「お、おれが、おれが宇宙生物だって……」


「人間に擬態する、宇宙人の先兵。最も適切な人間に擬態……」



「もおおお! なんで美少女じゃないかなぁぁぁぁ!! こんなオッサンと違うでしょおおおお!」


「ちょっと考えたら分かるじゃん! 美少女に擬態しなきゃ! もおおおお!」


「やり直しとか……ああ、無理っぽいなコレ。もおおおおおなんでえええええ!?」



 誰だって過ちをおかすよ終わり。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る