【女神様】察しが悪い
男
「うう、ここはどこだ? 確か俺は道路に車に轢かれそうになった女の子を助けようとして――」
女神さま
『そうです。貴方は残念ながら死んでしまったのです』
男
「あっ、貴方はもしかして女神様ですか!? 俺が死んだなんて……」
女神さま
「はい、女神さまです。実は貴方の死は運命によって定められたものではなかったのです。貴方はあそこで死ぬべきではなかった。これは完全に私の落ち度です。ごめんなさい」ペコリ
男
「いえ、それはいいんです。俺が助けようとした子も無事だったみたいですし。……ははっ、死んでこれから先どうなるか怖くないと言えば嘘になりますけどね」
女神さま
「ご安心下さい。神々が意図せぬ理由で死んでしまった貴方には。救済措置があります」
男
「え? 救済措置!? それってもしかして……」
女神さま
「はいっ! 神様ぱわーで時空間をちょちょいと弄って、貴方が死ぬ前の時間軸に干渉します。これによって貴方の運命を強引に正しい物に修正し、全てはめでたく元通り! ということなのです!!」ぺかーっ
男
「え? ちょっと待って。そういうのじゃないと思うんですけど」
女神さま
「え? 違うのですか?」
男
「はい! こう、死んでお詫びって言えばあるじゃないですかね! こう、誠意って言うか? なんていうかね? ほら、流行の!」
女神さま
「誠意……お金です? じゃあ神様ぱわーで貯金を増やしておきますね。 えいやっ! どうです!?」どやどや
男
「ありがとうございます。――じゃなくて! もう、ほら、冗談は止めて下さいよ。自分で言うのはちょっぴり恥ずかしいからここはヒント出しますね。"い"で始まる素敵で楽しい流行のアレですよ女神さま!」
女神さま
「い、い、い? …………ああ! イカちゃんのゲーム! 私もイカちゃんのゲーム好きです! じゃあお家に新しいソフトとハード送っておきますね! フレンドになって一緒にプレイしましょう!」ニコニコ
男
「わーい! この前並んだけど買えなかったから嬉しい! じゃなくて! もうちょっと考えて女神さま! "い"で始まるちょっぴりスリリングでワクワク溢れる例のアレ!!」
女神さま
「石田三成?」
男
「どうやって用意するんですか違います!」
女神さま
「インド象?」
男
「生き物でもありません!」
女神さま
「インド洋ならどうですっ!」
男
「インドから離れなさい!」
女神さま
「あっ! 煎りゴマだぁ!!」
男
「しょぼい! ノット食べ物!」
女神さま
「いちゃらぶ同人誌……(///」
男
「それは女神さまの趣味でしょ!」
女神さま
「石舞台古墳!!」
男
「なんで歴史建造物!?」
女神さま
「むむむーん……。わかんないです」しょぼん
男
「はぁはぁ、もういいです。正解いいます。"異世界転生"ですよ女神様! さぁプリーズ!」
女神さま
「ああっ、異世界転生ですかぁ」なっとく~
男
「納得して貰えて良かったです。最初からこうすれば良かったんですね」
女神さま
「あの……」
男
「なんですか? 転生出来ない系ですか? 流石にそれは辛いんですけど……」
女神さま
「実は私早とちりしちゃって……さっき言った物、全部お家に送っちゃったんですです。どうしましょ?」えへへ
男
「俺の家がぁぁぁぁぁ!!!」
お家すごいことになっていた終わり
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