海開き
男
「はぁ、早く泳ぎたいぜ。もう暑くて暑くてたまんねぇよ」
友
「まぁ海開きがまだだからな。海開いてないと海水浴はできねぇぜ」
男
「もう俺が海開きしちゃおっかな! 海、勝手に開いちゃおっかな!」
友
「はぁ? んなもん勝手にやったら怒られるだろ。ってかどうやって海開きするんだよ。出来る訳ねぇだろ」
???
「出来るよ」
友
「だ、誰だ!?」
男
「あ、アンタは。いや、貴方は――モーセさん!!」
モーセ
「やる気と諦めない心さえあれば、誰でも海開き出来るよ」
友
「えっと、モーセって……、あのモーセ?」
男
「そうだよ! あのカリスマ海開き士として有名なモーセさんだよ! 夏になると全国の海を開いて回る偉大なる男!! まさかこんな所で会えるなんて!」
モーセ
「そろそろ海開こうかなって思ってね(微笑」
男
「くぅ! やっぱり格好いいぜモーセさん! 俺、サーフィン雑誌でモーセさんのこと知ってからずっとファンだったです! 俺もいつかモーセさんみたいなカッケェ海開き士になれますかね!?」
モーセ
「なれるよ。君からは熱意をビンビン感じるよ。その気持ちを忘れなければ、きっと海を開けるさ」
男
「モ、モーセさん!!(感激」
モーセ
「じゃあ私はまだ開いていない海を開きに行くから、今日はこの辺で。応援してるよ」
男
「はい! あざっす!! モーセさんも海開き頑張って下さい!」
男
「……はぁ、やっぱりすげぇわあの人。まさかこんな所で会えるなんて思ってもいなかったぜ! 今日はマジで思い出に残る日だわ!!」
友
「…………」
男
「ん? どうした友。もしかしてお前もモーセさんのオーラにあてられたか?」
友
「いや、うん。まぁそんなところだよ」
友
(…………モーセってそんな人だったっけ??)
もっと凄い人だよ終わり
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