まねっこ幼女

お兄ちゃん

「うぉぉぉぉぉ! 筋トレだぁぁぁ!」


幼女

「あたしもマネするー!」


お兄ちゃん

「ははは! 幼女ちゃんにはまだ無理かなぁ!」


 *


お兄ちゃん

「よし、次は空手の練習だ! まだまだこんなんじゃ駄目だからな!」


幼女

「はい! はいっ! あたしもおにいちゃんのマネしますっ!」


お兄ちゃん

「こらこら幼女ちゃん。危ないからマネしちゃ駄目だよ!」


 *


お兄ちゃん

「ふぅ、みんな寝てるな……。へへっ、正義の味方も楽じゃないぜ!」


幼女

「おにいちゃんー? こんな夜中におでかけー? あたしもまねするー」


お兄ちゃん

「こっ、こら! 幼女ちゃん! 駄目じゃあないか!!」


 *



怪人ゴリゴリラー

「ぐわははは! この程度とは片腹痛いわお兄ちゃんライダー!」


お兄ちゃんライダー

「くそっ! こんなに強い怪人が出てくるなんて……やべぇ!」


怪人ゴリゴリラー

「ふふふ、この超強化怪人ゴリゴリラー様に、貴様程度のライダーが勝てると思ったら大間違いだ! どぉれ、トドメを刺してやろう」


幼女

「お兄ちゃん……」


お兄ちゃんライダー

「なっ! 幼女ちゃん! ダメだ! なんでこんなところに、来ちゃ駄目だ!」


怪人ゴリゴリラー

「ほう? ライダーの家族か? ぐわははは! 無力だなぁ、ライダー! 先にそのガキを始末してやろう!」


お兄ちゃんライダー

「くそっ! 逃げるんだ、幼女ちゃん!」


幼女

「相変わらずだねお兄ちゃん。いつもそうやって自分だけが頑張って。傷ついて、誰にも認められないのに一人で戦って世界を救ってる。……わたし、ずっと見ていたんだよ?ずっと力になりたいって思っていたんだよ? スッ」


お兄ちゃんライダー

「まさか幼女ちゃん、それは……ライダーシステム!?」

怪人ゴリゴリラー

「ばっ、馬鹿な! こんなガキがライダーだと!?」




幼女

「だからね。あたしもお兄ちゃんをマネすることにしたんだ、


 ――変身ッ!!」




 変身シーンは脳内で補完してください。


 次週も見てね終わり!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る