エピローグ

 美しい掌サイズの妖精が、カウンターの上でお辞儀する。

 そしていつも通り、声なき声が耳に届く。


〈ようこそ、【プロメテウス異界ツーリスト】へ。ご用件を承ります〉


 だから客である彼女は、また心でコインを弾く。


「ここじゃないどこかで……異世界で朝食を食べたいの。とても幸せになれる朝食を……」


〈おまかせください。弊社の有能な異世界旅行添乗員アナザーワールド・ツアーコンダクターが、あなたを幸せいっぱいの異世界旅行にご案内いたします〉



 そしてまた、異世界しあわせへの旅が始まる……。



                              Fin.

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界《ティファーニ》で朝食を~アナザーワールド・ツアーコンダクター 芳賀 概夢@コミカライズ連載中 @Guym

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ