凪いでる海へ行こうか

作者 松岡弥美

★★★ Excellent!!!

出会えてよかったと思える、傑作と呼ぶに相応しい作品

恋人の自殺をきっかけに双極性障害になってしまった姉・愛衣を持つ高校生・凛恋の物語です。

初めて読んだとき、繊細な文章と魅力あふれる登場人物に惹かれ、第一章を読み通しました。
特に第10話の最後から2番めの台詞は、恐ろしいほどに説得力があり、心震えました。
第二章以降も、愛憎溢れる(この表現が正しいかわかりませんが)キャラクターが物語に華を添え、それが凛恋と愛衣、果ては彼女らを取り囲む人々の成長をよりいっそう引き立たせてくれます。

この作品の登場人物の中で、私は特に愛衣に心惹かれています。
精神的な疾患を抱えている身として、他人事とは思えなかったからです。
この作品と出会い、愛衣の回復を見届けられたことが、今何よりも幸せです。

読み始めた段階でレビューを書きたくてしょうがなくなるくらい、この作品は沢山の「すばらしい」が溢れています。
文章も堅苦しくなく、一人称視点で描かれているため非常に読みやすいです。
テーマは確かに重苦しいかもしれませんが、それを忘れさせてくれる、まさに「傑作」に相応しい作品です。
私が保証します。
全ての人に読んでほしい小説が、ここにあります。是非一度読んでみて下さい!

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