白い錨

作者 花尾アキ

60

21人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

――

この時代って
風邪ひいてるみたいだもんね。

今思い返せば、とてもかけがえのない
大切な時間でした。


あの頃、ぶらぶらと振り子のように揺らいでた錨は
今はもうすっかり大地をとらえているけれど
時々、熱がぶり返すんだ。

そしたら、また走り出せる。


生きてく上で大切な、大事な、風邪。


素敵なお話でしたー♪
ありがとう。


Love finfen ♪






★★★ Excellent!!!

――

ところどころの文章がどれも素敵で、風邪をひいた時特有の感情がふわぁっと押し寄せてくるような話。
そんな、ふわふわしたものじゃなくて、水色な世界みたいなの。
うーんと、言いたいことはすごい好きだって言うこと。

女子高校生の風邪と、部活のライバル。
妄想の世界と、現実の世界。
ふわふわと、どっしり。

頑張れって言いたくなるような、鼻水のすする音が聞こえるような、そんな話。
文章表現が素敵。

うーん。上手く言えなくてごめんね。
思ったことは、いろんな人に読んで欲しいなってこと。

★★★ Excellent!!!

――

2000文字ちょっとの文章のなかにいろいろな感情が込められています。
内容は憂鬱ですが、リアリティがあり、断片から人間関係に意識が向かうのが楽しいです。
何度も読み返してしまいました。

★★★ Excellent!!!

――

まずは心情描写が素晴らしい!
吹奏楽の部活でソロパートに選ばれたいという強い意志と、選ばれなかった悔しさ、それでも持ち続ける情熱。
この短い文章量に「誰よりも練習してきた自負」が過不足なく描かれていました。

そしてやっぱり文章表現が秀逸なんですよね。
「ピッと声をあげて、電子レンジが目を覚ます」
とか
「家の中は、相変わらず死んだ魚の胃袋だった」
とか
そして、タイトルにも関わる部分
「小さな白い粒によって、あたしは生かされてる。あたしが生きてることの証明。あたしという船を、この世に繋ぎ止める錨」
大げさだなぁという気もするけど、間違いなく天才にしかできない表現です。

いいなぁ。
なんだかお勧めというよりは単純に感想文みたいになりました。
ごめんなさい。

多くの人に読まれることを願っています。

★★ Very Good!!

――

フワフワして現実味がない世界と、どこまでも現実な世界。
この2つの世界と私を繋ぎ留める錨は、一体どこにあるのだろうか。

女子高校生、風邪、食べない朝食、部活、フルート、ライバル・・・

思春期の危うさ、不安定さ、そしてどこか気だるい感じが上手く表現されていると思います。

(私も学生時代はずっと吹奏楽部でした)

★★★ Excellent!!!

――

以前に読んだ青春小説に描かれていた青春は、いわゆる明るい体育会系な青春ではなく、憂鬱で重苦しい青春でした。これが青春なのかよ、とも思いましたが、それは自分の持っている青春像が少なかっただけで、それも確かに青春でした。
本作品『白い錨』は、それに近い感じを受ける青春小説、という趣です。
短いのですが、その中で風邪をひいた状態の、吹奏楽部のソロパートに選ばれたい願望を抱く主人公の心理が丁寧に描かれています。
そういう作品は、文章力の裏打ち無しに描くと、ただ単にウザイだけになってしまうところですが、本作品の中ではそこのところが巧みな文章表現によってしっかりと描写されていて、単純に賞賛の気持ちが湧き上がってきました。
ただし、風邪には注意しましょう。

★★★ Excellent!!!

――

大袈裟で、視野が狭くて、自信家で。

世界の中心が自分の足もとにあって、ひとに優しくするなんて考えもしなかったあの頃。

世界が自分の手の届く範囲にしかなかったあの頃。

すべてのおとな達がなくしてしまった何かがここにある。

そしてすべての少年少女が、いずれはなくすものがここにある。

どうぞみなさん読んで下さい。

その間だけ、あなたはあの頃のあなただ。