　他人、傍から僕のことを見る者達は、大変に酷い奴、酷い男……。

　やはりコイツ、この男は、本当に男らしくない。情けない奴……。

　同じ男として、風上にも置けないような酷く情けない男だと、僕のことを侮りながら蔑み、嘲笑いをしながら。

　亜紀ちゃんは、本当に可哀想。可哀想な女性……。

　でも亜紀ちゃんは、容姿端麗、花蓮な女性だから。あんなクズ男──。新太のようなどうしようもない男（者）よりも。直ぐに良い男性（ひと）が現れる。現れるから間違えなしに。

　だからそんなクズ男とは、直ぐに別れて、オサラバ、バイバイして、新しい男性（ひと）、恋を見つけたらいい。

　それに？　亜紀ちゃんのような容姿端麗、正確も良い女性が、あえて新太のようなダメ男、クズ男の為に苦労をしょいこまなくてもいい。いいと思うぞ。あえてクズ男の為に亜紀ちゃんの今後の人生を棒に振るようなことはしない方がいいぞ、と。皆が思うこと間違いないと、僕自身も思うし、納得ができるから。

「僕の目の前のいる彼女は。僕の妻だよ。それがどうかしたのかい？　亜紀ちゃん？」

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