第210話 人魚の姫さま、日本の近代魔法に驚愕? 歓喜? 感動?(17)

 でもね? と、いう恐ろしい。酷いことは起きない。起きないの。


 私(わたくし)の御方様。新太はね? 私(わたくし)に『ホの字』、『一目惚れ』、『赤い糸』、『運命的な巡り合わせ』、『出逢い』をするよう。我が一族の守護神である海王神から義務付けられた二人なのだから新太は、私(わたくし)のことを己の許へと力強く、漢らしく。私(わたくし)に『ウム』も言わさぬ勢いで引き寄せ、手繰り寄せると。そのまま勢い任せで。『ギュ~』と私(わたくし)のこの華奢な下着姿のままでいる肢体を力強く抱き締めたのだ。


 もうそれこそ? 私(わたくし)のこの華奢な身体中の骨がボキボキと音を出し折れそうなぐらいにね。


 でッ、その後は?



 私(わたくしの)の華奢な肢体を抱きかかえ、お姫さま抱っこ。抱っこをしてくれたのだ。


 でも? 強引、急な事、出来事、行為だから。


「あ、あなた~。ど、どうしたの~? 急に~?」と。


 私(わたくし)は驚愕しながら驚嘆を漏らし問うのだ。


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