第209話 人魚の姫さま、日本の近代魔法に驚愕? 歓喜? 感動?(16)
「……つぅ、いっ、痛い。痛い。あなた~。痛いですから~。私(わたくし)の腕を強く握り。引っ張らないでくださいませ~。お願い~。お願い~。あなた~。痛い~。痛い~」
と、嘆願をする。したの。
でもね? 私(わたくし)の御方様は、痛い。やめて、お願い、と、嘆願をする私(わたくし)のことを許してくれる訳でもなく。怒りをあらわにした表情で。私(わたくし)のことを相変わらず強引に、自身の方へと引き寄せるの。
だから私(わたくし)は、御方様のことが大変に恐ろしい。恐ろしいの。
「あなた~。許して~。お願い~。これ以上~。不服、不満のある顔で拗ねたりしませんから~。私(わたくし)に乱暴な事~。事はしないで~。お願い~。お願いだから~。あなた~。許してください~」と。
私(わたくし)は己の、主、御方様へと気が触れ。そう、狂乱、気が触れた女性(者)のような様子で。御方様、新太へと、妻である私(わたくし)に荒々しく酷い。惨い事、仕打ちをしないで欲しいと乞いながら嘆願をした。したのだ。
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