第197話 人魚の姫さま、日本の近代魔法に驚愕? 歓喜? 感動?(4)

「すう、すう、ううう~、シルフィーヌ……(ムシャムシャ、パクパク……)」


 そう? 何処からとなく声、台詞……。




 それも? 男性! 漢! 誰かいる? 私(わたくし)自身の身近に『あれ? 誰かいる?』ではないか?



「えっ? 誰か? 私(わたくし)の名を呼んだ?」


 私(わたくし)は思わず独り言を呟く、だけではない。


 この声音は多分? 私(わたくし)の勇者、王子さま、夫である新太の声音だと思う?



 と、いうか。間違いはない。ないのだ。



 それも? 私(わたくし)の王子さまは? 愛おしそうにと、美味しく、私(わたくし)のこの身をムシャムシャと貪り食べている最中──。夢のようなのですよ。


 だから私(わたくし)の王子さまは、何処か? この近くで? 私(わたくし)との楽しい夢のひと時を、夢見ながら睡眠をしている筈、最中──。

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