第120話 白馬の王子さま? は、人魚の姫へと不満を漏らします。(6)

 日の本で暮らす情けない勇者、サムライ、海賊、商人に一目惚れをして。その情けない世間の波に溺れて死んだ男を助けたのが原因だから致し方がない。致し方がないのだ。


「もう~。あなたは~。本当に手のかかる男性(ひと)……。私(わたくし)が側についていないと、本当に何もできないような~。ひとですね~」と。


 だから僕に人魚の姫は、こんな感じの呆れ声音で嘆き呟いてきたのだ。


 でもね? 今も僕が説明をした通りだ。本当に情けない様子の男……。僕の弱いところと、心の奥底を見て確認をした上で、妃になると告げてきたシルフィーヌだからね。直ぐに僕へと女神、天女さまのような笑み、微笑みを浮かべてくれながら。


「う~ん、でもね~? あなた~? 私(わたくし)は~? こんなにも幼子のように手のかかるあなたのことを気に入り。愛おしいと思っています~。だからあなた~。新太も~? 私(わたくし)のことを一番愛しいと思ってください~。そして~、大事にして、守ってくださいませ~。御主人さま~」と。



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