第6話 30年後の監視社会


思いきり、バーチャルなディズニーにひたり、最後はエレクトリカル・パレードに参加し、4人は帰路についた。


ネル「お腹すいたね」

ユリナ「そうだね」

シュウ「フランス料理がいい?」

釈「和食がいいな」

シ「おまえ、雰囲気読めよ。今日は、特別な日なんだろ?だったらフランス料理だろ?」

釈「・・・」


アンドロイドは当然だが、食事が出来ない。

「お腹がすいた」というのは、充電のことである。レストランなどは、充電装置がある。イスに座ると充電が始まる。


釈「じゃあ、あらためて、4人の出会いに乾杯!」

他3人「乾杯!」

シ「昔、酒気帯び運転とかってあったよね」

釈「昔な、今は自動運転だから関係ないな。ところでシュウとユリナさんは、出会ってどのくらい?」

シ「去年のいつからだっけ?」

ユ「もう!6月25日だよ!すぐ忘れちゃうんだから!」

シ「ごめん。ごめん」

ネ「シュウさんてどんな人?」

ユ「すっごい、ぐうたら」

釈「大学では、女子学生からモテモテなんだよ」

シ「しっ!ばか!どこで盗聴されてるか分かんないんだぞ!気を付けろ!」

釈「悪い」


人間どうし恋愛したものは、即逮捕される。

あらゆるところに盗聴器が仕掛けられ、カメラが仕掛けられている。

密告も奨励されている。

(続く)



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