言葉たち

作者 ねる

60

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★★★ Excellent!!!

個人的な空想ですが、たとえば花火の後の明るんだ夜空や、寝入り端の夢や、割れたピアノの音が自分の内面に引き起こすもの、歓びとも哀しみともつかない感情、そのときふと湧き起こり次の瞬間には消える情動のようなものが、この宇宙のどこかに永久に保存されていればと考えることがあります
その理由が何なのか、自分の内面のさざめきが何か大いなるものによってたやすく見過ごされることへの違和感というか寂しさによるものなのかなと考えることもあるのですが、このように考えること自体がこの文章でいうところの、次の瞬間には消える情動のようなものである気がして、いつもすべてが曖昧なまま終わっていく感覚があります
そういう感覚を言葉に託したのがこの作品だと個人的に解釈しました
「言葉たち」という題名がつけられていますが、自分の目にはここにつづられた言葉たちは、なんというか墓碑のようにも見えてきます
次の瞬間には消える言葉たちを悼む心がこの作品にはあります