第15話 危機管理
俺は常に周りに気を張ってる。
いつ、どこで敵に襲われるかわからないからな。
鼻と、耳でいつも周りを観察してる。
少しの物音も逃さない。
中でも気をつけなきゃいけないのは、用を足す時だ。
襲われてもすぐには動けないんだ。
だから他のやつがいるところで用は足さない。
そりゃあみんな友達だけど、念には念をだ。俺たちの祖先はきっと昔、命を取り合ったこともあるんだろう。
他にも気をつけてるやつがいる。
外に行くと絶対いる丸い足が4つついてるでかいやつ。
走るのがめちゃめちゃ速い。
たぶんあいつに追いかけられたら振り切れない。だけど不思議と生き物のニオイはしないんだよな。
そんなやつがゴロゴロいる場所でも、自分のお腹は"こんとろーる"できない。こればっかりはしょうがない。
そんな時は、慎重に場所を見極めて素早く済ますんだ。これ鉄則だぞ!
うっ!そんなこと言ってたらお腹が……。
どこか、どこか安全な場所……!
ここだ!!!
「えっ!?シロちょっとまって!!ここ横断歩道!!!!!」
あぁぁぁぁ!?
なんでねぇちゃん抱っこする!?
俺いまうんこだぞ!
ぬぅぅぅぅぅぅぅ!!!
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