第127話 燃ゆる千年都市

 空に響く航空機のエンジン音と、湿度を含んだ風に乗って流れてくる火薬の臭い。


 悲しみに浸る間もなくドラムダーグ線を出発した俺たちは、レンスターに続く街道の丘陵地帯を抜けたところで、黒煙が立ち上る城塞都市を目の当たりにした。俺たちが乗車したブリッツは、速度を上げて走れるように荷台の幌を外してある。そのため、後部のシートに座る俺たちの視界に、嫌でもレンスターの惨状が飛び込んできた。


 この同時多発的なレンスターの火災は、エスタリア南東のキルシュティ基地から飛来した、ヴァイマル帝国軍の航空戦力の空襲を受けたものだ。恐らく、ドラムダーグ線の戦闘開始時に、レンスター軍を爆撃した敵航空隊と同一の部隊だと思う。


「なんてことを……」


 アスリンが誰に言うとなく、目に薄っすらと涙を浮かべて声を震わせながら呟いた。


 レンスターは、アスリンにとって第二の故郷といえる街だ。彼女の気持ちを考えると胸が締め付けられる。まだ三ヶ月しかレンスターに滞在していない俺ですら、この光景を見て悔しさと怒りと悲しみに駆られているのだから。


 ただ、そのレンスターを襲った敵航空隊は、空を飛ぶ巨大な影を相手に空中戦を強いられていた。敵機を襲う影とは、アナーヒターのヴィマーナを守護する氷雪竜アスディーグだ。これは、空中戦というよりも、敵機が必死にアスディーグから逃げ回っていると言った方が正しいかもしれない。


 その光景は、まるでオオワシに襲われた渡り鳥を連想させる。アスディーグは、敵機の五倍はあろうかという巨体の割に、敵機よりも速く飛行し、細かな旋回や空中静止など、大空を舞うように自在に飛び回っている。


「ドラゴン対スツーカの空中戦なんて、ボクは想像すらしたことなかったよ! お?! アスディーグさんが、一気に加速を始めたけどターゲットを定めたんじゃない?!」


 ブリッツを運転する幸村が、敵の航空機を追いかけるドラゴンを見て興奮気味に実況を始めた。


 幸村の言葉通り、アスディーグは、追撃を振り切ろうとしている敵機にぐんぐんと接近してゆく。敵機のコクピットの後部から、機関銃が撃たれているように見えるけど、アスディーグに銃弾が効いている感じがしない。


「機関銃を受け付けないなんて、ヴリトラの鱗みたいだね! いよいよ追いつくぞ!」


 敵機に追いついたアスディーグは、上方から機体を片足で掴み、そのまま地上を目掛けて投げつけた。敵機は、アスディーグに鷲掴みにされた際に、機体が二つに折れたらしく、そのまま郊外の耕作地に墜落して炎を噴き上げた。


「おっしゃー! これで残り四機だ!」


 幸村は、アスディーグを目で追いながら力強く叫んだ。


「アスリン、今はアスディーグを信じようぜ。さすがに、これ以上の被害が出ることはないと思う。太古の竜、圧倒的な強さじゃないか!」


 俺は、落ち込むアスリンを励ました。この調子なら、すぐにアスディーグが敵機を追い詰めてくれるだろう。


「そうね、ハル。きっと大丈夫よね。気遣ってくれて、ありがとう」


 アスリンは、目尻に溜まった涙を左手の人差指で拭い、俺を見つめて微笑んだ。


「どうやら、レンスターの被害がこの程度で済んでいるところを見ると、アスディーグが間に合ってくれたみたいだねぇ。だいたい、シェミー。帝国の連中が、予定より早く襲ってくることを知っていたなら、事前にアタシかアスディーグに伝えてくれても良かったんじゃないのかい?」


 アナーヒターは、所どころ語尾を強調し、嫌味を含めてシェムハザに言った。


「そうしたかったのは、山々なのだがのぅ……。竜戦争から久しく時が経つが、ワシらと竜族は、まだ互いに打ち解けておらぬ。いくらワシが未来の事実を伝えたとしても、アスディーグは、ワシの言葉を信じるまい。それに、アナーヒターよ。汝は、いささか口が軽過ぎるからのぅ。ワシが汝にだけ未来を伝えたとしても、ハロルドたちに直接未来を伝えた不幸な未来の結末と、まるで変わらなかったからのぅ……」


「フンッ……。ああ言えばこう言う、面白くないヤマネコだね」


 アナーヒターは、吐き捨てるようにシェムハザの回答に不満を漏した。彼女は、喜怒哀楽を表に出す、人間味に溢れた属性八柱の天使だ。明らかに、他の覚醒した属性八柱の聖霊たちと雰囲気が違う。彼女のは、アナーヒターの聖霊のものなのか。或いは、人間だった頃の本来の彼女自身なのだろうか……。


「大変、ユッキー! 敵の戦闘機が一機、こっちに向かってくるよ?! ほら、あそこ!」


 敵機の接近に気が付いた彩葉が、運転席の幸村に聞こえるように大きな声で、左後方の空を指差して知らせた。シェムハザたちの茶番に気を取られていた間に、俺たちが乗るブリッツが、上空の敵に発見されたらしい。


 彩葉が指を差した左後方を見ると、比較的低空を飛行する敵の機体が、こちらに向かって接近してきていた。剥き出しのままの左右の車輪の脇に、二本の大きな機関銃が対称的に添え付けられている。こちらは、幌を外しているため丸裸だ。あんなものを撃たれたら、ひとたまりもない。


「くそ、マジかよっ! みんな、しっかりと床に伏せて、ベンチシートの柱に掴まっていてくれよ!」


 幸村は、俺たちが座る荷台に振り向いて声を掛けると、少しでも機銃の弾丸を避けるために、街道の幅員を一杯に使ってジグザグ走行を始めた。俺たちは、幸村に言われた通り、敵機の襲来に備えて足元のベンチシートの下に潜り込んだ。


 ブォォォォォォン……。


 ガガガガガガガガガガ……。


 低く唸るレシプロエンジンの音と機関銃の銃声音が、頭上で異様なハーモニーを響かせる。敵機は、ブリッツの上空を追い越す際に、予想通り機関銃を掃射してきた。数発の銃弾が、ブリッツの荷台に命中し、鋼鉄の床面に直径三センチメートルほどの大きさの穴を空けた。


 敵機が通過した後、俺は床から起き上がり辺りを見回した。どうやら全員無事らしい。銃弾は、ブリッツの床に寝かされたキアラとサラさんにも当たっていないようだ。


 サラさんは、まだ息があるけれど、残念なことに助かる見込みがないらしい。俺たちのように突然アルザルへ連れて来られた彼女は、長く辛い監禁生活を余儀なくされてきた。俺たちと接触したあの日、帝国から解放され、家族が待つ地球に帰ることを夢見たはず。少なくとも、あの時のサラさんの表情は、希望に満ちていた。


 しかし、俺たちは、サラさんに夢だけを見させて、結果的に彼女から全てを奪ってしまった。実に無念だったろう。属性八柱の呪われた運命と自分の自身の無力さが、本気で嫌になる。


「フンッ……。テルースの子らの戦闘兵器も、しばらく見ないうちにやるようになったじゃないか……」


「ラファエルらは、このことが原因でテルースの人間どもを排除したがっているのかもしれぬのぅ。それ故に、かつてのルシフェルのように、人間どもに様々な英知を授けようとするヤハウェに叛いたのかもしれぬ。まぁ、可能性的な推測だがのぅ」


 アナーヒターの独り言に、シェムハザが答えた。


 ルシフェル……。堕天使の代名詞、ルシファーのことだろうか。神学の伝承は、宇宙の歴史なのかもしれない。


「おいおい、なんだよ、畜生! スツーカの奴、旋回して戻ってきやがった……。みんな、今度は正面から来るぞ!」


 幸村が、再び敵機が襲来してくることを、大きな声で俺たちに知らせてきた。


 くそ、また今の攻撃が来るのか……。


 ブリッツは、兵員輸送トラックで戦闘用の車両ではない。運転席の装甲は、決して厚くない。銃弾がガラスや装甲を貫通すれば、操縦している幸村が危険だ。


「幸村! 急いでブリッツを停めて、後ろに来い!」


「わ、わかった!」


 バコーン!


 幸村がブレーキを掛けて俺に返事をした瞬間、空砲を放ったような大きな音が空に響いた。


 その音の正体は、氷雪竜アスディーグが放った衝撃波のような空気の振動だった。大きく開けられたアスディーグの口から、気泡のような空気の歪みが、もの凄い速さで飛んでくる。それは、俺たちが乗るブリッツを目掛けて旋回してきた敵機を直撃した。


 衝撃波の直撃を受けたスツーカは、右の翼が折れて制御を失い、クルクルと回転しながら丘陵地帯の葡萄畑に向かって堕ちてゆく。そして、そのまま小高い葡萄畑の丘に吸い込まれ、激しい爆発音と共に火柱と黒煙を噴き上げた。


「ヒャッホーッ! さっすが、アスディーグさん! やっぱりドラゴンは、マジでヤバいっス!」


 再びブリッツを走らせ始めた幸村が、敵機を撃墜したアスディーグを賞賛した。


「あの馬鹿竜め! 事前に通達せず咆哮なんぞ放ってからに……。コノートヤマネコは、大きな音に敏感でのぅ……。これでは、しばらく耳の痛みが取れそうにないわい……」


 シェムハザが、衝撃波を放ったアスディーグの愚痴を言っている。


「私もこの音は苦手かも……。耳鳴りがして、耳の奥がちょっと痛いかな……」


 シェムハザの愚痴に同意したのは、耳を両手で抑えるアスリンだった。耳の尖ったエルフ族の聴覚は、人間の数倍優れていると聞いている。その影響で、大きな音に弱いのかもしれない。


「あれ……。敵機がレンスター上空から逃げて行きますけど、アスディーグさんも敵機を追いかけて、立ち去っちゃいましたよ……?」


 幸村が運転席の窓から顔を出して、北の空を見つめて呟いた。


「あぁ、あの竜には、上空に襲来する敵を駆逐するよう伝えてあったからねぇ。だから奴は、アタシとの契約を守るために、敵を逃がさずに追撃しているのだろうさ」


 アスディーグが向かった先を知るアナーヒターが幸村に答えた。


「そのまま、レンスターに居残って、王都の防衛をしてくれた方が良かったんじゃないスかねぇ……」


「たしかにそれが効率的かもしれぬが、今ここであの竜を失うわけにいかぬからのぅ」


 幸村が漏らした不満に答えたのは、アナーヒターではなくシェムハザだった。


 アスディーグを失うわけにいかないだって……?!


「シェムハザ、ひとついいかしら? あなたの言い方は、敢えてアスディーグを逃がしたということかしら?」


 俺が感じていた疑問を、アスリンがシェムハザに直接ぶつけてくれた。


「左様。竜族は、過剰に自尊心が強いからのぅ。離脱するように伝えても、従わぬであろう。その自尊心を逆手に取り、逃げる敵を追撃させておけば、奴の安全は保障されるからの」


「つまり、アスディーグを逃がさなけりゃいけない敵が、地上部隊にいるということなんだな?」


 俺は、単刀直入にシェムハザに尋ねた。


「察しが良いのぅ。王都の東門から、二体のドラゴニュートを従えた死天使アズラエルが、市街戦を仕掛けてくるからのぅ」


 やはり、そういうことだったか。


「死天使アズラエルって……。まさか、キアラが言っていた、大勢の人を一瞬で殺してしまう天使のこと?! あなたたち天使は、人間に干渉することを禁じられているはずじゃないの?!」


 そうだ、彩葉の言う通りだ。天使ことアヌンナキは、みだりに人に関わることを禁じられていると、シェムハザ自身も言っていた。だから、シェムハザたちは、俺たちに間接的な指示だけを出し、直接手を下そうとしない。


 それなのに、パワーズの天使が直接仕掛けてくるだなんて……。


 死天使アズラエル。


 たしかキアラは、チベットの奥に集められたドイツ国民たちが、半ば強制的にアルザルへ移民することになった経緯に、抵抗する人間を瞬時に死に至らしめた、死天使アズラエルのに服従したからだと言っていた。


「彩葉の言う通り、ワシらアヌンナキは、ヤハウェが定めた掟に従い、人間に対して必要以上に接することを禁じられておる。しかし、一線を越えるを得た人間たちが、我らの存在を脅かす可能性が生じた場合、この限りでないとされていてのぅ。その役割を担うのが、優れた戦闘能力を持ちアヌンナキを監視するパワーズの役目でのぅ」


「シェムハザ! 俺たちは、そんな大それたパワーズを相手に戦って勝てるのか?! そもそも天使を監視して、離反する天使を狩るような奴らが、ヤハウェを裏切ったんだろう? その対処は、誰がするんだよ?!」


 俺は、天使の役割を語るシェムハザに問い質した。俺と彩葉は、シェムハザの指示を受けてレンスターの救援に向かうことになっている。そうなれば、必然的にアズラエルと戦うことになるだろう。


 シェムハザは、これ以上の犠牲が出ないことを約束してくれた。しかし、俺たちに何も伝えず、リーゼルさんが生き残れる道を閉ざしたような奴だ。俺は、シェムハザを百パーセント信じているわけじゃない。このヤマネコの目的は、厄災を阻止することが全てだ。そのためなら、どんなことでもするだろう。


 彩葉にもしものことがあったら、俺は……。


「そう目くじらを立てるでない、ハロルド。ラファエルらパワーズの離反は、ワシらだけでなく、ヤハウェ御身も想定外だったはずだからのぅ。奴らと同等の力を持つアヌンナキは、生憎だが現在のアルザルに存在せぬ。大天使と謳われるミカエルたちが、テルースからアルザルへ向かうにしても、竜族が存在せぬテルースからでは、早くても移動に六十年の月日が必要となるからのぅ。故に、アヌンナキを討つ力を持つ、汝の『裁きの雷』だけが、ワシらの頼みの綱になっている状況でのぅ」


 また『裁きの雷』か……。


「アストラ・ヒアだけじゃなく、今度は俺の呪法で天使を倒すだとか……。そんなにプレッシャー掛けないで欲しいよ、まったく……」


「汝は、汝自身と伴侶の彩葉をもう少し信じても良いと思うがのぅ」


「あ、あぁ……」


 何食わぬ顔で、彩葉のことを伴侶と言われると少し照れくさい。


「アズラエルと接触する前に、奴の呪法について、汝らに伝えておかねばならぬのぅ。奴の呪法は、対象の周りの空気中に致死量の高い毒素を作り出すものでの。呼吸を止めておれば、奴の呪法でいざなわれることはない。奴の正確な居場所まで存ぜぬが、今のアズラエルは、黒き衣をまとった背の高い白髪の人間の男に憑依しておる。奴を討つために、ハロルドは、後から単独で西区よりレンスターへ潜入し、大聖堂を経て旧市街の東区へ通じる回廊へ向かうがよい。アズラエルを視認したら、レンスターに先行した彩葉を雷の盾で保護し、彩葉と対峙するアズラエルに汝の呪法を撃ち込むがよい」


 シェムハザが語った大まかな指示通りに動けば、シェムハザが見たアズラエルを討つ未来のルートに到達できるということなのだろう。


「ハル、シェムハザを信じよう。そして、私を信じて」


 彩葉が俺の右手に両手を添え、俺を見つめてそう言った。少しひんやりとする彩葉の肌の温もりが俺の不安を解消する。


「もちろんだ、彩葉。俺は、彩葉を信じるよ」


「私もハルを信じてる」


 微笑む彩葉の顔を見ると、不思議なことに何でもやれそうな自信が湧いてくる。


「さて、彩葉よ。そろそろ参らねば手遅れになる。身軽な汝であれば、ワシの背に乗ることができよう。これより、一気に先行してレンスターを目指すとしようかのぅ」


「あなたに、乗る? ちょっと待って! 私、馬にすら乗ったことないけど?」


「ワシの首に手を回して、掴まっておればよい。ほれ……」


 シェムハザはそう言うと、彩葉の前で身を屈め、その背に乗るよう促した。


「こ、こうかな? ……うわっ!」


 彩葉がシェムハザの背に跨り両腕を首に回すと、シェムハザはすぐに立ち上がった。


「それでよい。振り落とされぬよう、しっかりと掴まっておくことだの」


 シェムハザは、バランスを崩した背上の彩葉にそう告げると、走行するブリッツから勢いよく飛び降りて、レンスターの外郭の壁を目指して街道から離れてゆく。


「お、おい! 先行すると言っていたけど、いくらなんでも突然過ぎるだろう……」


 先ほどの指示といい、毎度シェムハザの突然の行動や発言に振り回されっ放しだ。


「諦めな、ハロルド。シェミーはいつもあんな感じだからねぇ」


 アナーヒターが笑みを浮かべて俺に言った。


「彩葉、気をつけて! 俺もすぐに後を追うから!」


 俺は、シェムハザの背に乗った彩葉に聞こえるよう声を大にして叫んだ。


 彩葉は、必死にシェムハザの首にしがみつきながら俺を見て頷いた。驚くことに、シェムハザが走る速度は、ブリッツよりも速かった。彩葉との距離が、どんどん離されてゆく。


「ハル、彩葉を守ってやってくれよ? そして、絶対に死ぬんじゃないぞ?!」


 俺は、俺を激励してくれた幸村とミラー越しに目が合った。


「任せてくれ、幸村! 幸村もアスリンやキアラたちのことを頼むよ」


「もちろんだ! お互い、やれることをやろうぜ、相棒」


「あぁ」


 俺は幸村に力強く頷いてから、運転席から差し出された幸村の右手の拳に、俺の右手の拳を当ててグータッチを交わした。


 ブリッツがレンスターに近づくにつれて、銃声とときの声がはっきりと聞こえてくる。空襲だけでなく、既に地上部隊による市街戦も始まっているようだ。城郭都市レンスターは、約千年前に建国されて以来、他国の侵略を受けたことがない。つまりこの戦いが、レンスターにとって歴史上初めての市街戦ということになる。


 一刻も早く彩葉に合流しなくては……。


 俺は、燃ゆる千年都市を見つめながら、天使との決戦に挑む覚悟を決めた。

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