第120話ダンジョンマスター

コブ達の多く(ゴブ家族)が漁村へと引っ越し

チビドラゴンが分身の方に餌付けされために

暇になってしまった今日この頃だが、ぼけーっとしているだけではない!



漁村チームと分身から次々と報告が上がって来るのと、ゴブ太やゴブミ、女王蜂のビービーやその娘、女王蟻の方からもお願いと言う名の催促の陳情が上がってくる。


ゴブ太からは鉱山の事でだ。

採掘率を90%を超えた時点で140%の収益が見込め、今回は大当たりを引いた。

残りの10%も急ピッチで仕上げ数日で堀尽くす事が可能であると。

鉱山の更新は数日時間が掛かるのと更新する鉱山付近のゴブ達を一旦引き上げさせなければならない。その為鉱山で働きハイランドゴブリンに進化した者も多いゴブ達に数日の休暇が与えられるのだ。

今回このゴブ達が休暇に家族と湖を見たいと言うのでその日程のスケジュールを作り、

移動用のアリさん荷車タクシーを予約し、途中のご飯とおやつの用意をするのもダンジョンマスターの大切な仕事である…。遠い目。


ゴブミからは、ゴブ人口の増加に伴い

病院の増設と薬関連の補充が主である。

時々何か甘味を催促されるが可愛いものだ。


女王蜂のビービーと娘からは花の種類を増やして欲しいとのこと。何でも最高品質の蜂蜜造りに母子で没頭しており、どちらがの方が良い蜂蜜を作れるのが先かと競争をしているようで、向こうよりも美味しい蜂蜜が出来る花を植えろと五月蝿い。

そんなもん知るか!

面倒くさいのでファーマーゴブに種だけ渡して丸投げしている。ファーマーゴブリンは名前の通り土いじりが好きな者達だ。

何とかしてくれるだろう。


女王蟻からは名前が欲しいとの事。

女王蜂がビービーと言う名前が付いているのに何故自分には?と言う事だろう。

んー何て名前が良いのか…。

ビービーと言う名から想像できるように

あんまり名付けた感が無かったりするので

改めて考えると難しいものである。

モハメ…いやいやきっとこれはアカンやつや

誰かに怒られそうな気がする…。


んー…、アリ、アリ…。


アリス!!


もうこれしかない!!

いや、もう面倒くさいからとかそういう言い方もあるけど、ぴったりや!

よし、次の仕事わっと。



こうしてダンジョンマスターとしての大事なお仕事が休みなく続いていくのである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る