第96話ダンジョンマスター

今日は大変VIPなお客様が御越しになられるので、手の空く従業員ゴブ総出で御迎えをした。



おっ、御越しになったぞ。皆で手を振れ。


いつものドラゴンパパと、今日は初見である

二周りは大きいもう一頭のドラゴン、ドラゴンママをお出迎えだ。


悠々と空を旋回し着地する頃には人化の術により人間の形となったドラゴンママがその姿を表した。


身長は2メートル、(パパ比較。190)

髪は真っ赤な赤毛で腰まであり、

(パパ比較。赤毛の短髪)

顔はきつめの美人、超美形。

(パパ比較。残念ながら美形)

お似合いの夫婦だ。


腕を組みこちらを見下ろしていた。



お出迎えの儀式である。

花の首飾りを小さな我等がコブリン達と先に来て遊んでいたチビドラゴンが仲良く首にかけ大きな拍手が起こった。


少し表情が柔らかくなったかに見えたドラゴンママにすかさず自己紹介をし、今回お泊まり頂くマグマ温泉付の実に住み心地の良い

洞窟へといざなった。


結果から言えば満足して頂けただろう。

機嫌が良いとドラゴンパパからの連絡が入った。


しかし、気の使いすぎで実に胃が痛い。

胃腸薬飲んどこ。




食に、マグマ温泉に楽しんでもらっている間に今回の主要の作戦は始まった。




ゴブ特殊部隊前へ!



騒然と並ぶゴブ特殊部隊ことゴブ主婦部隊

子持ち雌ゴブを筆頭に、主夫ゴブの姿もある

彼女らはこれから魔の巣窟であるドラゴンの巣へ掃討作戦ならぬ掃除作戦を行って貰うのだ。

今回、ドラゴンママを巣から追い出す作戦は成功を収め後は汚れた洞窟の掃除及びゴミ(お宝)確保も行う大変名誉な作戦であるため

褒美の蜂蜜も大判降るまいである。

いざ、れっつらごー。



こそこそと抜け出してきたドラゴンパパの背に揺られゴブ主婦部隊はドラゴン達の巣へと旅立った。



諸君らの健闘を祈る。敬礼。

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