第84話ダンジョンマスター
最近、毎日のようにチビドラゴンが遊びに来ていた。パパドラゴンが送迎役でお土産まで持参してくれるのだから有難い。
ダンジョン運営費に回している。
ゴブ鉱山も順調でもう3つ目の山に着手している。
労働基準法なんてものも無いので、賃金の値上げを要求するゴブ何てのもいない。
いや、労働でもなかった。みな喜んでやっているのだ!奉仕の心だ!!
それはさておき、事件があった。
いつものようにチビドラゴンに餌付けをしていたら、今日は珍しくマスター部屋で一緒に寛いでいたパパドラゴンが突然雄叫びを上げた。股間がキュッとなる雄叫びで驚いているとゴブ太も緊急事態かと、飛んできた。
「と、と、と…」
パパドラゴンがとっとっと言い出した。
トイレか?あーもらした?
何やらチビドラゴンを指差しとっと、とっと
言っている。
まあ、いいやとゴブ太を下がらせ餌付けを再開した。
パタパタとビッグなかつを追いかけてくる。
コブリン達程ではないが可愛い奴だ。
最近覚えさせた必殺技を披露してやろう。
連続インサイドループからの空中カツキャッチ。
見事成功したのだが、パパドラゴンが口をパクパクしていた。あ!まさか怒ってる?
ドラゴンにさせる事じゃないよね、すこし反省。
「とっ、飛んでる!」
え?そこ!?
ドラゴンなんだし飛ぶよね?
そういう生き物だと思ってたんだけど
え?違う?
赤ちゃんがハイハイすっ飛ばしていきなり歩き出した感じ?そりゃビックリするよね。
しかも結構前からこっちでは飛んでるけど
ドラゴンの巣では一度も飛ばなかったらしいし…。
初めての我が子の初飛行を見逃したとかで
現在泣いている。
まぁまぁ、成長を喜ぼうよ…。
帰りにはチビドラゴンを抱きあげようとしたら空中でヒョイっとエルロンロールで避けられていた。高等技術だ。
先が思いやられ…、今後が楽しみだ!
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