第67話ダンジョンマスター
ドラゴンの襲来!!4期生の情報員ゴブ達の報告によりゴブ太が一匹で迎撃にでた。
対空対策は用意できていない。闘えるゴブと蜂、オークキさんを連れ戦いの地へと向かった。
ゴブ太は奮戦していた。まぁ避けるばかりだが、一撃で多分死ぬな。手を出すのはあぶない、ドラゴンにはブレスがあり対多数に持ち込むとこっちが不利だ。
長期戦になりそうな気配を見せたので
ダンジョンポイントでカレー味のポップコーンを買い、モグモグと食べる。やはり観戦はポップコーンが定番だろう?
戦闘が止まる、ドラゴンと目があった
ドラゴンはゴブ太を置き去りにして、こっちに降りてきた、それと同時に人の姿へと変化したのだ。これが人化か?
容姿端麗の紅髪の青年が目の前にいた。
「おい、それカレーか?匂いはカレーだけど俺の知ってるカレーじゃないぞ、どうなってんだ?」
ドラゴンの青年が近付いてくるが、混乱した
こっちの世界にて、商人のアルバイにしても
微妙なイントネーションの違いがあったのだが、このドラゴンははっきりとカレーと言った。
同じ世界の人間?いや、それならばポップコーンもしている筈だし、カレーにも色々と種類がある。
ダンジョンポイントでカレーライスだし
「これのことか?」
と差し出した。
「おー、それだそれ!カレー!!なんだくれるのか?お前ら向こうの世界の奴は良い奴だな」
´ら´と言った、他にもいるのか?何処に?
「あーうめー!ハンバーグってのも知ってるか?おお催促したみたいですまんな!
へーこれがそうか!こっちもうめー!!」
ハンバーグも出してやり食べ終わるのを待つ
「他にもいるのか?別の世界の人が?会わせてくれないか?」
何か情報があるかもしれない、自分が何のために居るのかも。
「あー、うーん」悩むドラゴンの青年
「やっぱりだめか?」
「いや、そいつはもう居ないんだ。人としての生を全うして死んでしまったから。
もう何百年以上も昔の事だからな…。」
そうか…。
その人は王族の1人として生まれた。庶子で周りに疎まれ、大国の二国に国境が渡る激戦区の領地に押し込まれたが、何とか周りの協力を得て最後は周辺の領地を併合し長きに渡り平和を目指したそうだ。残念ながら彼の死後にはまた領地争いが激化し安寧は終わりを迎えた。
「なぁ、なぁ!もっとハンバーグくれないか?実は周辺のオークとオーガを狩りすぎて食べ物探してたんだよな!」
ってお前のせいか!!前回、前々回オーガにオークの襲来、つまりこのドラゴンに襲われ逃げ出し住み処を求めて南へと下りてきたのだろう…。
断る事も出来ずに、ハンバーグを差し出した
ゴブ達が食われるよりも良いしな。
大量に頼むから、一応金が掛かると言ったらお礼にドラゴンの鱗を一つ貰った。換金しようとしたら、何百倍の儲けにもなる。
ハンバーグを携えて飛んでいくドラゴンを
ダンジョン一同で見おくる。
またお越し下さいお客様!ご来店お待ちしております!!
ドラゴンの脅威は去りドラゴンはダンジョン一番の上客となった。
金払いの良いお客様は神様です。
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