スターライト・エクスプレス 

作者 鉈手ココ

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★★★ Excellent!!!

夜の空を旅する機関車。『銀河鉄道の夜』や『銀河鉄道999』のようでもあり、それだけでわくわくしてきます。
行く先々で出会うのは、妖精や猫などと可愛らしいものだったり、地球上の生き物とはまったく違う外観の星人だったり。

星人たちのいる環境や置かれた状況を目にするうちに、心を閉ざしていた主人公の中で湧き起こる感情や想いは、やがて……
是非、彼女の旅を最後まで見届けてあげて欲しいです。

訪れる星によってガラッと世界観が変わるところも面白く、オーケストラ等の組曲にもなり得そうな、さらに、挿し絵付きでも読んでみたいと思えるような、イメージのはっきりした童話的SFファンタジーです。

個人的なお勧めになりますが、読後に、『銀河鉄道999』吹奏楽バージョン(『ジャパニーズ・グラフティ12』の最後劇場版、または樽屋雅徳さんアレンジ)を聴くのも良いですよ。
(樽屋さんアレンジはメロが微妙に違うんですが……)

★★★ Excellent!!!

夜がそっと訪れたら、遠い星に旅立つチャンス。
列車が連れて行ってくれるなら、勇気を出してみようよ。
クロードリリってだあれ。思い出せそうだよ。

いつだってみんな自分を引きずってる。
折角の幻想の世界だって、簡単に変われないんだ。
でも、ちょっとしたきっかけで気づくことはあるよね。
夜鷹との出逢いも互いに必然で、抱えたいくらいにね。

ホノグラムや音楽が勝手に飛び出すような
すてきな絵本みたいな、可愛いお話。

★★ Very Good!!

静かな筆致で綴られる、星間旅行。

花の星や猫の星など、温かな星や、死の星などの、冷たい星。
引きこもりだった少女は、それらを行き来するうちに、その星々は、自身をつくっているものなのだな、と気づかされる。
すべての星を巡った時、彼女は、自分の足元をしっかりと見つめられるようになるのだろうか。

これは、一人の少女が、歩き出す物語だ。