第7話「黙れカス」

ウゼェ……


怜はなにも喋らない嵐山にイライラしていた


怜「おい、サッサとしろよ!」


信「あ、いや…、ちょっと待てゴラ!///」


怜は嵐山の胸ぐらを掴みすごむ

嵐山は好きな人の顔が近く顔を真っ赤にして、視線を泳がす


信(うわー!!!!!顔ちけー!なにこいつ、色白!まつ毛なげーし、なんなんだよ!!クッソまじでかわいいー!!!)



嵐山の脳内は大パニックであった

そんなやり取りを生暖かい目で見守る舎弟達と呆れた目で見るミノポ

あれだ、怒った女子の幼なじみが男子に近づき叱っている時、男子は顔が近くて照れているという構図そのものだった


そんなやり取りを見守っていたミノポは突然ハッとしたように空を見上げた



ミ「あれ?モノポ?」




仲間の気配を感じた

すると、すごい勢いでとんできたソイツはミノポの目の前で止まった


「おー!ミノポじゃーん!」


こちらも見た目は喋るぬいぐるみの精霊モノポ

ミノポとは同期のような感じで、仲もいい


ミ「モノポ、どうしてここにいるミ?」


モ「ミノポこそー。オレはー、魔法レーダーに反応があったからここに来たんだモー!おまえ、魔法少女見っけたモ?」


ミ「うん。さっき見つけたミ。なんか魔法少女には合わない凶悪な性格だったけど…」


モ「へー!ミノポに先越されるとはなー!まぁ、それよりーオレの魔法レーダーに反応したやつどいつかなー?」


ミ「僕のレーダーに反応したのはあそこで胸ぐら掴んでる金髪の子だミ」


そう言ってミノポは怜の方を指さす

すると、モノポはキラキラとした目でそちらを見た


モ「おぉー!強そうでいい感じだモ!てゆーか、胸ぐら掴まれてる方!レーダーが反応を示してるモー!」


ミ「え、マジで?あれ?」


ミノポは2人目の魔法少女がまた不良だったので絶望にも近い感情をいだいた


モ「てゆーかー、ミノポー」


ミ「なんだミ?」


モ「モンスターの気配が近いモー」


ミ「……………………」


モ「……………………」




ミ「怜君!!変身!!!!喧嘩してないで変身!」


モ「おい!おまえ力やるから!変身しろ!!」


「「あ?」」



突然叫びながら近づいてきたきた精霊達に怜は怪訝な表情を見せ、嵐山は驚いた表情をしていた


ミ「モンスター来ちゃうからお願いだミ!!」



信「え?ぬいぐるみが喋って…。は?」


怜「チッ…。しゃねーなー…。おい!嵐山!」


信「うぇ!?な、なんだよ!!」


怜「力もらって変身しろカス!」


信「はぁ!?なにわけわからねーこと言って…」


怜「いいから、黙って変身しろやカス!!!!」





嵐山 信武。好きな人から罵倒されながらも魔法少女になるまであと20秒





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