あとがき

 拙作せっさく『リレイヤーズ・エイジ - FOR THE BEYONDフォー・ザ・ビヨンド -』をご高覧こうらんいただき、本当にありがとうございました。今、半年前のDreiドライのあとがきを読み直しながら、このあとがきを書いています。

 何はなくとも、毎回読んでくださる読者の皆様、本当にありがとうございました。

 最終章まで残り三章、このままお付き合いいただければ幸いです。

 戦いに次ぐ戦い、戦術的に勝ちながらゆるやかに制圧されてゆく……未来の人類として本性を表したパラレイド、未来の摺木統矢大佐スルギトウヤたいさの力は圧倒的です。彼がその気になれば、地球は一瞬で消え失せるでしょう。結果としてそれでDUSTERダスター能力者を一定数得られるなら、彼は迷いなくそれを実行します。自分が信じた正義、自分の愛ゆえの復讐のために。序盤で統矢の原動力となった憎悪、更紗サラサりんなを失った痛みが、別の世界の統矢を突き動かしているのです。

 そして、大佐には……彼の世界の五百雀千雪イオジャクチユキの言葉は届きませんでした。

 瓜二うりふたつ、写し身のような曾孫ひまご更紗サラサれんふぁの言葉すら、通じなかったのです。

 そのことを責めてののしることが、統矢にできるでしょうか? 彼もまた、最初は復讐のために戦っていたはずです。大佐と同じ原動力で動く、キリングマシーンだった筈なんです。そんな自分がそのまま、物語のラスボスだった……そういう話なんです。

 これから怒涛どとうの展開、恐るべき物語が待ち受けています。

 そこまでビックリする程ではないかもしれませんが、楽しんでいただければ嬉しいです! このまま全力全開、全速力で突っ走りたいと思います!


 あ、さて……今回はアレですね、あの有名な『マクロの空を貫いて』ってやつですね。ちなみにエロガキだった俺は『マグロのアレを貫いて子宮しきゅうを打ったイカずチンは』などと歌っていました。やはり小さい頃からお下劣げれつ極まりないお子様だったようです。

 でも、この作品にも特別な思い入れがあります。

 自分が幼稚園児だった時、リアルタイムで見た人生最初のロボットアニメ……それが戦闘メカザブングルであり、聖戦士ダンバインであり、超時空要塞マクロスでした。1stファーストガンダムは残念ながら、赤子だったので見てません。俺が初めてリアルタイムで視聴したガンダムは、Zゼータガンダムでした。マクロスは、幼心おさなごころに胸が踊り、完全変形の玩具おもちゃが欲しくて……そう、当時『アニメと同じ変形とフォルムを再現した玩具』って、なかったんですよ! 今見ても、35年前の玩具は完成度が高い! 因みに、ファイター形態の前輪を出すバネが協力過ぎて、突起を推した人差し指をしたたかに強打します。あれ、超痛いんですよ! 脱線しました……ゴメンナサイ。

 マクロス、訳がわかりませんでした。チューして狼狽うろたえ、歌におびえる敵に????チャンネルガチャガチャでした。大人になってそれが、壮大なSFギミックにメロドラマを使ったという、画期的かつ壮大な作劇だと知ったのです。

 マジンガーZ、ゲッターロボ、ガンダム……いわゆる御三家に続くロボットアニメとして、この作品をフィーチャーさせて頂きました。今もってシリーズが続き、一貫して『変形ロボ』『歌』『三角関係』をテーマに、多彩なドラマを見せてくれる名作アニメです。個人的に高校時代に見たマクロスプラスが、今でもマイフェイバリットです。

 やはり、自分の血となり肉となった作品であると同時に……倒すべき師、超えるべき壁だと思っています。自身でもマクロスっぽいロボ小説を手がけてみて、その作品が持つパワーを思い知ります。しかし、これを乗り越えた先にしか、ロボット作品文化の未来はない。それは、根絶ねだやしにしたり否定したりする必要のない戦いなんです。争いと言うよりは、競うことでしょう。面白さをもって超え、発想と表現力で圧倒する。そうして、名作をクラシックな過去の作品にしてゆく。それが、今というリアルな現代を生きるロボット創作家の一人、この俺の気概kがい、生きがい、奇想天外きそうてんがいな夢とロマンですね。


 そういう訳で、近いうちに再びリレイジは新たな局面へと突入します。第五章『VIVID AVERSIVE EVEヴィヴィッド・アヴァーセヴ・イヴ』……そう、が始まります。驚愕きょうがくのラスト、そしてその先のハッピーエンドと……その幸せを拒絶する統矢達の未来。今こそ、真に未来にあらがう時! 新展開、希望と絶望の第五章にご期待下さい!

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リレイヤーズ・エイジ - FOR THE BEYOND - ながやん @nagamono

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