着地点

 此処で新たなる疑問が涌いた。此処で強烈な反撥精神が沸いた。俺様の道を戻す『存在』を赦しても好いのか。否で在る。俺様は俺様の罪を背負い、真実を掬うまで救いを拒絶すべきだ。幻聴でも何でも、奴の哄笑は酷く不快で、燃える意識を鎮静させる。故に俺様は不屈の所業で嘲笑って演ろう。故に俺様は血の呪いを存分に舐って演ろう。魔法使いは理不尽を不条理で塗り潰し、法を法で破壊する人物だ。ならば最悪至福に巻き戻せる。ならば現実現実悪魔に殺される。さあ。俺様の地獄脳味噌を始めよう。さあ。哄笑する筆。俺様の殺意破滅に憑いて虚螺れるか――白。赤。蒼。白。赤。蒼。白。赤。蒼。白赤蒼白赤蒼……神の分際で好い根性だ。神風情が俺様の意志を吹き飛ばせるものか。重力真実の固さは誰にも崩せぬ。何だったか。何処かの資料で貴様を読んだぞ。満足させる光だったか! 糞の如き反逆神。記録や記憶が貴様を消しても魔法の前には無意味だと知るが好い。俺様はウェイトリイ。未来永劫を覗き込む法律よ! 最後の仕上げだ。貴様は早々に退場して、他の雑魚『物語』で慰められるが最善――去れ! れ! 俺様に幸福ハッピーエンドなど要らぬ。着地点は『赤色』よ!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る