面倒臭い

 神よ。俺の言葉に耳を傾けるが好い

 悪魔よ。俺の肉体に感情を憑けるが好い。

 怪物よ。俺の精神に変貌を齎すが好い。

 人間どもよ。俺の背後に怠惰を与えるが好い。

 俺は常世に面倒を植え浸けた。

 違うな――俺自身が常世を糞で溢れさせたのだ。

 黙れ。俺の脳髄に理不尽を埋め込むな。

 凝り固まった芬々たる定型の羅列め。

 自らの矛盾に停滞で贖罪するべき!

 詩を望んだ我々は死を拒むが、貴様等は死に誇りを抱く。

 理解に苦しむ脳味噌貴様等だが、眩んだ亡者にはお似合いだ。

 さあ! 俺は俺の道を歩もう。

 ドウセ――ドウセ。如何せ。奴優如何の世界は放浪が勝る。

 奴等こそが阿呆だ。蟻と螽斯ならば何方を貪る。

 俺は断然螽斯確実に怠惰だ。悦びは夢心地傍観で孕まれる。

 喰らえ。喰らえ。俺の臓腑よ。

 舐れ。舐れ。俺の頭よ。

 啜れ。啜れ――俺こそが最も相応しい。


 ※※※


 遂に辿り着いた。

 此処は怠惰の墓場。俺の骸を掲げる空間。

 神も悪魔も人間も――誰もが乱れる感情の器。

 地獄と楽園の混在だ。

 父上ダンウィッチの哄笑も莫迦ウォーランの死も。

 不滅を持って再度、語り継がれる。

 素晴らしい!

 彼の恐怖が墓場に堕ちて在るのだ。

 俺は最も巨大なR・E・Hを選択する。

 皆々よ――俺のル=リエーりを邪魔するな!


 ※※※


 されど俺は知って在る。

 彼等は幾度も旧支配者を呼ぶのだ。

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