潜水性侵蝕
私は底で微睡むものだ。本来ならば底の無い寝床で肉体を横たえて、悪夢の所業を為すべきだが、如何にも怠惰で質が悪い。彼等は門を鎖した状態で忘却し、総ては水泡に帰す結果と成った。されど私は現状に浸り、穏やかな心地に漂い続ける。答えは単純明快に『悦び』故だ。邪の輝きも聖の瞬きも過去の遺物と化したのだ。素晴らしい世界は怠惰の支配下に跪き、神と謳われた私も永劫の枕を抱いて在る。私は何だろうか。もう。何でもないだろう。何も。考えたくはない。
――某日。人類の殆どが。
――潜水するが如く。
――
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