私は現に在って。幻夢の中へと身を投じ、世界からの死を永劫に望むと誓おう。有象無象の視線に込められた最悪。有象無象の耳朶に付与された最悪。総てが私を殺してしまった。故に。私は別れを告げ、神の創成を否定すると重く想ったのだ。強い思いは偽りの輪郭を曖昧に堕として、膨張する自殺願望を映えさせた。さあ。私は現に在らず。夢幻の渦巻きへと期待を抱くので有った。逝こうか。往こうか。私は何処からも忘れて終え――怪奇への回帰。

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