ヴォイニッチ手稿の秘密
皆さんはヴォイニッチ手稿を御存知でしょうか? 簡単に言うと中世ヨーロッパで書かれた誰にも解読出来ない文字で書かれた図鑑みたいなものです。その本には謎の絵もたくさん描かれていて、植物の絵が一番多いのだとか。
この本は1912年にイタリアの古書店で発見されました。発見者のウィルフリッド・ヴォイニッチにちなんでヴォイニッチ手稿と名付けられたのだとか。つまり、本来は別の名前があったのでしょう。
この本は誰にも解読出来ない文字で書かれているために、今までにいくつもの人が解読に挑んでいて、何人かの人が完全解読出来たと主張したりしています。しかし、そもそも解読出来ない文字なので、それを他の人が証明するのは難しいでしょう。せめて同じ文字の書物が他にも出てくれば状況も変わってくるのですが。
作者についてもハッキリした事は分かっておらず、複数の説があります。もしかしたら、どの説も違うのかも知れません。
そう言う奇書なため、この手稿の人気や知名度は高く、様々な創作物にも登場しています。魔術書めいた本で登場する事が多いようですね。存在自体がミステリアスなのでしゃーない。
私も名前やちょっとした内容は知っていましたけど、この本の解説書を名乗る本が出ていて、しかも地元の書店の棚に並んでいたので速攻で買ってしまいました。
それが、ナチュラルスピリットから出版された『ヴォイニッチ手稿の秘密』と言うそのものズバリな本です。価格は税抜き2800円。少しお高いですね。この本の作者は『よひとやむみな』と同じ人。つまり、名前も素性も一切不明な人です。もしかしたらグループなのかも知れません。
この時点では分かる事は、『よひとやむみな』の作者に設定されている『穂乃子』氏もメッセージを降ろした人の名前ではないと言う事ですね。本を買ってなかったので知りませんでしたわ。メッセージを降ろした霊的存在の名前が『穂乃子(瀬織津姫穂乃子)』氏だったと言う訳です。ああ、この人の謎がまた増えてしまった。
と言う訳で、この『ヴォイニッチ手稿の秘密』の作者は『トート』となっています。エジプト神話でも有名なこの人は元々はアトランティスの神官で、今では永遠に生き続ける宇宙の知恵を伝え続けている霊的存在なのだとか。
ちなみに作者はもうひとり記されていて、その名前が『ロナウド・マルティノッツィ』。ググってもこの解説本関連以外ではヒットしないこの人こそ、ヴォイニッチ手稿の真の作者なのだとか。彼は16世紀のイタリア人男性で医学の研究者なのだそうです。
今でも謎の多いヴォイニッチ手稿ですが、この本によるとロナウド氏が研究の合間に幻覚作用を持つ薬草を使っていたところ、人類創造の領域にあたる7次元世界に迷い込んでしまったのだそうです。多分霊体だけがトリップしたのでしょう。
7次元の存在に気に入られたロナウド氏は様々な知識を教えられます。その情報を記したものがヴォイニッチ手稿。飽くまでもこの解説本での主張ですけどね。
ヴォイニッチ手稿はネットが整備されて誰もが気軽にこの本が読める現代、霊的な意識が高まった今の時代に解読されるために書かれたのだとか。本に書かれている文字は霊性が上がれば誰でも読めるようになるものなのだそうです。
逆に言えば、今の時代に読まれなければならない本と言う事になるのでしょうね。解説本も、そのために出版されたのでしょう。
つまり、この本はある意味霊的指導書であり、そっち方面からアプローチするべき本だと。今までの暗号解読などの正攻法では読み解けなかった訳ですねえ。
とは言え、海外にもそう言う主張をする人はいたと思うのですが、そう言う話を私は寡聞にして知りません。もしかして7次元の情報だと言う内容で出版されたのはこの解説本が世界初だったりするのでしょうか? 2ちゃんで解読したと言う人もいましたけど、私はその人の主張を詳しくは知りません。この解説本と同じような内容なのかしら?
本来ならここからこの解説本の感想に移りたいところなのですが、全300ページ以上あるのでまだ読了していないのです。本格的な感想は読み終えて自分の考えが上手くまとまった後にしたいと思います。いつになるやらですが……(汗)。
そもそも、この7月12日に出版された解説本について詳しい感想などをネットに上げている人がまだ1人もいませんからね(※執筆時)。やはり簡単に語れる本ではないのでしょう。都市伝説系の人がその内取り上げるかなぁ。
ちなみに、ヴォイニッチ手稿の原本はイェール大学に保管されていて、全213ページをスキャンした画像が無料で公開されています。個人で電子書籍化した人もいるみたいですね。読む気があれば世界的な奇書が気軽に読める時代。いい時代になったものです。
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