超常現象SPとやりすぎ都市伝説

 テレビ番組でオカルト的な情報を取り扱っているのって今やこのふたつの特番くらいですよね。昔は日テレがUFO特番とかを放送していたのですが……。日テレがその手の番組を作っていた事、今の若い人は知りませんよね(遠い目)。


 やりすぎ都市伝説が出る前、たけしの超常現象SP一強の時代が長く続きました。この番組は基本的に肯定派と否定派のバトルがメインなので、話が全く前に進まないと言う特徴があります。実際、肯定派の人達のアクが強すぎてねぇ。私は肯定派ですけど、韮沢さんの言動にいつも苦笑いですよ。そう言う演出なのかなとも思うのですが、説得力は薄いですよね。ある意味オカルト芸人的な雰囲気です。


 超常現象SPって、番組スタンス的にこう言う現象があるよって言う紹介で終わってるんですよね。こう言う現象があるからこうしなくちゃいけないよ、と言う流れではないかな。最近も年明けに番組が放送されましたけど、私が見た範囲ではここに妖怪がいますよって紹介で終わっていました。変わってないなぁって思いながらテレビの電源を切りましたね(汗)。


 昔のスタイルを変えないのは、それで視聴率が取れているからなのでしょう。バラエティ寄りですよね。出演者や視聴者のツッコミありき。バカバカしいよなって笑い飛ばす感じ。オカルトネタ番組。最初に放送されたばかりの頃はそれが新鮮でしたけど、今や大いなるマンネリです。長年続いているのは、そう言う需要がある証拠でもありますね。

 ただし、世代交代があんまり進んでいないので、いつもの人がいつものように言い合っているだけって言う。もうね、番組で紹介されるネタより、出演者のファンが見ている感じなのでしょう。


 で、超常現象SP一強だったその状況に風穴を開けたのがやりすぎ都市伝説です。この番組の特徴は、都市伝説に詳しい芸人が持ちネタを披露するスタイルと言う事。この番組のゲストには肯定派しかいません。だから無駄なバトルも発生しないんですね。基本的に紹介される都市伝説も知られざる逸話とか有名無名な噂がメイン。実はこうなんですよって説得力が超常現象SPより強いんです。


 その中でもやっぱりやりすぎと言えばMr.都市伝説の関さんですよね。セキルバーグなんて呼び方もあるそうです。関さんは都市伝説の現場に直に向かってその真相を取材します。やりすぎちゃって体にマイクロチップも入れちゃったんだよね。結構な業界の大物にも面会していて、その手の知識のある人がビビってしまうって言う……。本気度が違うんですよ。

 超常現象SPに出ている肯定派の人の方が本職なのに、本職の人の方がその手の知識があるだけの人みたいに見えるんです。ま、超常現象SPの方は本人ロケとかさせてもらえないでしょうしねぇ。


 テレ東側としても超常現象SPに対抗するためにもっと本気の番組作りをしようって流れで先鋭化してきたのでしょうね。超常現象SPとやりすぎ都市伝説の大きな違い、それは今後どうしたらいいかの提言があるかどうかです。

 オカルト現象を認めてくれってスタンスを崩さない超常現象SPに対して、これから世界はこうなっていくからこう言う生き方をした方がいいよって攻めるやりすぎ都市伝説。取り扱う情報もスピ系の情報の割と新しいものを扱っています。毎回結構新鮮なんですよ。マンネリじゃなくて。


 言ってみれば、超常現象SPが過去で、やりすぎ都市伝説の関さんのが未来。どちらも方向性がまるっきり違うので、きっちり住み分けが出来ていますよね。

 結構ギリギリを攻めているやりすぎ都市伝説ですけど、スピ情報を熱心に追いかけている人にはそれでもどこか足りないなと感じる人もいると思います。そう言う人向けの番組は日本では放送されていません。


 その欠けたピースを埋めるのがネット動画になるのでしょうね。昔はスピ本を転載した文字スクロール動画ばかりでしたけど、最近はちゃんと真剣に番組を作っているサイトも増えてきました。製作者の人達は海外のスピ系動画を参考にしてるのかも。海外は本当に凝ってますからねぇ。


 なので、真の最先端はネット動画です。とは言え、情報の速さと精度を考えると、まだテキストサイトの方が色々と濃いのですけどね。そっちの方が手間がかからないから当然とも言えますけど。

 まぁテレビ番組は飽くまでもバラエティって事で。後は一般的な人はこのレベルまでは知っているかもってレベルの確認的な。テレビで紹介されるレベルなら普通の人にも話題に出していいかな、みたいな。って言うか、よく知っている人ほど逆に話題には出さないと思いますけどね。


 と、そんな事を考えた年末年始でした。今年もやりすぎ都市伝説がどこまでやりすぎるのか楽しみです。超常現象SPはマンネリなのでもういいや(汗)。

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