神様はいつだって強引に

 宗教関連で教祖の人がその教えに目覚めるエピソードにはある共通点があったりします。特に神様が教祖に突然宿ったとか、声が聞こえるようになったとかの天啓系の教えではその共通点が顕著なんです。


 神様って言うのは人に物を言う時は結構強引な手段を使う事が多いんですよね。天啓系の宗教の教祖がお告げを受けるエピソードでは教祖を不幸にしたり、病気にしたりして、逃げられない、逆らえない環境にして言う事を聞かすパターンが共通して見られます。


 優しく神様の声が聞こえてきて、あなたにいい事を教えますし、力も授けましょう。だから私の言う事を聞いてくれませんか? なんて話しかけてきたりはしません。 

 お主に力を授けるから儂にその身を捧げよ! でなければ一族を取り潰すぞ! とかそんなパターンばかりです。


 最初から神職であったり、自力で目覚めたパターンではそこまで強引な手は使わなかったりもしますが、教祖的な人がそれまで善良な主婦やら農夫やらで、全く畑違いの人であった場合、その神懸かりは激しいものとなります。


 口では代わりはいくらでもいると言いながら、やっぱりその人にしか出来ないものがあるからこそ強引にでも導くのでしょう。


 よくスピ系な話題で、天使が自分を救世主に仕立て上げようとするので、悪魔的な事を考えて追っ払ったとかそう言うエピソードを目にしたりします。この事から見て、眷属もまた強引な手段を使う事が分かります。とは言え、このエピソードで出てくる天使が正神系のものかどうかは分かりませんが(汗)。


 優しいイメージのある神様ですけど、当然のように厳しさも持ち合わせているんです。その激しさは、ご機嫌を損ねた時に結構な災いと行った形で返ってきます。病気になったり、やる事なす事失敗したり……最終的には話を聞かざるをえない形に持っていきます。こわーい。


 と、言う訳で今回は神様の強引な一面を紹介しました。創作系の話のネタの参考にでもなったなら幸いです。

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