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「…ん~…夜ご飯は楽になったかな?」
青年と女の人が魔物に乗ってジルドーへと向かった後。
大きな鍋を持った彼女が疑問系で呟きながら外に出た。
「自分の分と魔物の分だけか…」
そして大きな皿に魚介パスタを盛りながら夕食の事を考える。
「……じゃあ簡単な物にしようっと…」
彼女は料理を分け終わるとボソッと呟きながら家の中に戻った。
家の中が久しぶりに静かになったというのに彼女の様子は変わらない。
いつもと同じように黙ったまま食べ、空になった食器をスキルで綺麗にし、片付ける。
「…さて、やるか」
彼女はそう呟くと外に出て魔物達の皿を2つ残し、あとはスキルで綺麗にして戸棚へと片付けた。
「ふんふんふふん♪」
片付けが終わると彼女は鼻歌混じりに脱穀機のような物とタライを取り出す。
「…よいしょ、っと…」
脱穀機の下にタライを2つセットしドアを開けっぱなしにすると、外に置かれている穀物が山盛りになっている一輪車を家の中に入れる。
「…ぐーるぐる、ぐーるぐる…」
彼女はスコップのような物で穀物を掬うと脱穀機のようなモノに入れてハンドルを回し始めた。
「ふん、ふんふん…ふふーん♪」
穀物をスコップで掬っては機械に入れ、ハンドルを回す…という作業をしながら彼女は鼻歌を歌う。
「…今日で半分いけるといいなー…最低でも1/3は終わらせないと…」
一輪車に盛られてる穀物の量と、袋から取り出したケータイの時間を見た彼女が独り言を呟く。
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