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その後、複数のスキルを新しく覚えた青年は女の人と一緒にランニングを行う。
「…ふう、次は素振りだ」
「はぁ…はぁ…はい!」
ランニングを終えると青年は袋から剣を二つ取り出して一つを女の人に渡す。
「…まずは上段を100回」
青年は女の人の息が整うのを待って剣を上段に構えて指示する。
「いち!」
女の人が同じく上段に構えると青年は数を数えながらかなりのスピードでビュン!と剣を振った。
「…85!86!8…」
「…体勢が少し崩れてるぞ、こうだ」
すでに素振りを終えている青年が女の人の素振りを見ながら指導する。
「…こうして…こう」
「ひゃい!」
剣を振る時の体勢を戻すために青年が女の人の体を触ると緊張したように声を上げた。
「よし、そのまま87回からだ」
「88!89!90…」
女の人はさっきよりも振りやすそうな感じで素振りを続ける。
「素振りをする時は体勢も気にしろ、と前から言ってるだろ?」
「す、すみません…」
素振り後に青年が笑いながら注意するような事を言うと女の人は恥ずかしそうに謝った。
「よし、じゃあ次に移ろう」
剣を中段に構えながら青年は女の人に告げる。
「はい!」
「上段と違って中段と下段は体勢が崩れやすい…というのは言わなくても分かるか」
青年は元気よく返事した女の子に注意しようとするも止めて、素振りを始めた。
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