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結局、彼女がその日ずっと考えた結果…
畑の半分は麦などの穀物を育て、半分は新しい野菜を育てる事に決めたらしい。
そして稲を育てる水田も大きくするんだとか。
「…とりあえず新しい柵も出して広げて…川から引いた水路ももうちょい大きく…」
彼女はまるで農家のごとく農地として使っている場所を弄り始める。
一日かけて農地を増設した彼女はまず果物の木を植えて、接ぎ木をした。
「…こんなもんかな…」
朝始めた作業が日が暮れるまでかかり…畑に5本の木が新たに増える。
次の日。
彼女は増設した畑に穀物や野菜の種を蒔き水田に稲を植えた。
「うーん…気候や温度、栄養剤の効果から考えると収穫出来るのは早くて2~3週間…遅くても一ヶ月ぐらいかな?」
空を見ながら彼女は水で薄めたスープ…もとい栄養剤を畑や水田に撒きながら呟く。
更に次の日。
栄養剤のおかげで無駄に元気になった雑草達をスープ…もとい野菜や穀物に優しい除草剤を撒いて除去する。
そして畑の作業もいつも通り安定してきた頃。
「ふはは!笑いが止まらない!」
プレハブのような納屋に引き篭り『魔導師』から『魔導召喚師』へとランクアップした男が再び高笑いしていた。
「…魔導…召喚、師…?」
「…初めて聞きます…」
青年も女の人も男の表示を見て首を傾げる。
彼女は例のごとく何の興味も示さずにスルーして畑に向かったが。
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