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一時間後。
「お待たせ」
彼女は少量の料理が盛られた小皿を6つ乗ってるお盆を持って外に出る。
「…?ソレは…?」
「試食用のドーピング料理」
男がお盆に乗ってる小皿を見て不思議そうに聞くと彼女は簡潔に答えた。
「おーい、ちょいと来てー」
「「??」」
彼女が青年達に呼びかけて手招きすると男と同じく不思議そうな表情になって近づいて来る。
「コレ、食べてみて?」
「コレは…?」
彼女が女の人に聞くとまたもや不思議そうな表情で聞き返された。
「ドーピング料理」
「…どー…?」
「ステータス強化の効果があるそうだ」
女の人が彼女の返答を聞き取れずに首を傾げてると男が説明する。
「コレ食べたらレベルの差も埋まるかもよ?」
「…面白い、食べたらもう一度模擬戦闘をしようか」
彼女の疑問系の言葉に青年がニヤリと笑いながら女の人に言う。
「わ、分かりました…」
女の人はお盆の上にあるスプーンを手に取って小皿に盛られた少量の料理を食べ始めた。
「…ご馳走様です、ありがとうございます」
6つの料理全て食べ切ると女の人は彼女にお礼を言って離れる。
「さて、なんたら料理とやらがどれほどのものなのか…」
「今回はさっきとは違い、俺は最初から全力で行く…遠慮などと生易しい考えは捨てておけ」
男が呟くと青年がさっきと違って真剣な顔で剣を抜き女の人に告げた。
そして二度目の模擬戦闘が始まる…
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