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「あのっ!今日、ココに泊めて下さい!」
昼食後。
スキルで綺麗にした食器を戸棚に片付けてる彼女に女の人が頭を下げる。
「…なんで?」
彼女は予想外の状況に一瞬動きが止まるも片付けを再開しながら聞く。
「いえ、その…」
「…残念ながら寝る場所が無いから無理」
言葉に詰まる女の人に彼女は手を動かしながら少し考えて断った。
「寝室にはベッドが一つしか無くて、今二人は床に布団を敷いて寝てんの、その状況であと一人増えるのは流石にキツイっしょ」
彼女は続けて今の状況を説明する。
「…寝る場所があれば泊めても大丈夫なのか?」
椅子に座って女の人とのやりとりを聞いていた青年が彼女に問う。
「…ん~…まあそうだね、それ以外に断る理由が無いし」
「よし、ならば今日は俺がココで寝よう」
また少し考えた彼女の返答に青年が床を指差して提案した。
「待て待て!そうしたら俺は女の子二人と一緒に寝る事になるのではないか!?」
青年の提案に男が椅子をガタッと鳴らして立ち上がり反対する。
「そうだな、軽いハーレム状態だ…異論は無いだろう?」
「無いワケないだろう!そんな気を使う状態になるのなら、俺がココで寝る!」
ニヤリと笑った青年の言葉に男は別の提案をした。
「ちょっと待て!そうなると俺が…!」
「…じゃあもう二人共ココで寝たら?」
青年のイタチごっこのような反論に彼女は呆れたように疑問系で言う。
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