35
「う、美味いぃ!!この料理、デュールに近いが…美味さが段違いだ…!」
「じゃ、食べ終わったら皿はシンクに置いといて」
彼女は遅めの昼食でソバを啜っている男にそう言ってドアを開ける。
「…?どこかに行くのか?」
「ちょっとね」
男の質問に彼女は適当に返して外に出た。
「ふふんふ~ん♪」
彼女は鼻歌を歌いながら慣れた道を歩き畑に向かう。
そして畑につくと日課である水やりを済まし、今度は洞窟へ。
「そろそろ稚魚とか捕まえて来た方がいいかな?」
魚に餌をやりながら数を数えて呟く。
「あー…でもまあまだ繁殖は終わってないから大丈夫か」
仕切られた場所にある卵の数を見た彼女は立ち上がり洞窟から出る。
「…さーて…夕飯用に動物でも狩ってこっと…」
夜の献立を考えながら家に戻ると彼女は裏にある倉庫から罠やボウガン、矢筒などを取り出す。
「鳥類にしようか獣類にしようか…」
顎に手を当てて迷いながら獲物を探しつつ彼女が山道を下山してると…
「君は…」
「んあ?あんたか、久しぶりだね」
『剣士 Lv36』と表示されている青年と山道で遭遇した。
「…もしかして狩り、か?」
彼女の格好を見た青年が問う。
「正解、あんたは何しに来たの?」
彼女は青年の問いに答えると冷たい目で聞き返す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます