第420話 ◆いざ、出陣! 夢の中へ
◆いざ、出陣! 夢の中へ
あたしが拾って来た子猫が大きくなったら子猫ちゃんになってしまった。
しかもその子猫ちゃんは、お色気ムンムンのサキュバスだったのだ。
あたしは、子どものニーナやけいちゃんがすっかり大きなってしまい、少し寂しさを感じていたところ、お城の門の外に捨てられていた子猫を見て、母性本能がキュンッとしたのだ。
それですぐに子猫を拾って自分の部屋に連れて帰り、一生懸命育てた。
メガトン牛のミルクや鶏肉やお魚を冷蔵室からちょろまかして食べさせたり、みんなが寝静まってからお風呂に入れたりもした。
あれから二ヶ月、もうあたしには子猫ちゃんなしの生活は考えられない。
みんなに内緒にして飼っていたこともあって、今更この子を拾って育てていました。 テヘペロっというわけにはいかない。
しかも、子猫ちゃんはサキュバスとして、コリン君やルイ君の夢に入り込んで、毎晩エッチなことをしていたのだ。
そう、あたしとしてはこの行為をなんとしても止めさせたいのだけれど、子猫ちゃんのご飯は男の子のピィーーだからもし止めさせたら子猫ちゃんが死んでしまう。
だから、あたしはこのところ毎日、うんうん唸りながら良い策がないか考えていた。
そしてついにグッドアイデア思いついたのだった。
・・・
ねえ、子猫ちゃん。 今夜もコリン君たちの夢の中に行くんでしょ?
はい。 そろそろお腹がすいて来ましたし。
ならば、今日はママも一緒に連れてってくれないかしら?
え? ママも一緒に?
うん。 子猫ちゃんのお食事の邪魔はしないから。
どういうことですか?
えっと・・・ その・・ 行為が終わった後で、コリン君たちに少しお話ししようかと・・
わかりました。 いいですよ。 そうしたら、今日は早めに寝てください。 あとでママの夢の中に迎えに行きます。
・・・
あたしは、夢の中でバニーガールの恰好をしていた。 ええええ、なんでこの恰好なのーー。
サキュバスが迎えに来るというだけで、もう夢の中はちょいエロの雰囲気が漂っている。
しかも、うさ耳は本当に頭から生えているっぽい。 はっとしてお尻をみれば丸いしっぽも生えている。
ま、まあ夢だしね。 目が覚めたら元通りだから気にしなくていいっしょ!
あたしは物珍しさもあって、ぴょんぴょん跳ねて遊んでいると
ママ、お待たせ。 迎えに来たわ。
と子猫ちゃんの声がした。
あたしが、声がした方を振り返るとめっちゃエロイ恰好の子猫ちゃんが立っていた。
はぁ~ こりゃ~コリン君たちがメロメロになるの分かるわ~!
おまけにいつもの子猫ちゃんの匂いが濃くなって来ていて、頭がクラクラする。
ママ、じゃあここで待っていてね。
その声ではっと正気に戻った途端、あたしはコリン君の部屋のドアの前に立っていた。
ドアは少しだけ開いていて、隙間からはベッドに並んで腰を掛けている二人が見える。
ごくりっ
あたしは、まさか自分が他人の行為を覗く日が来るなんて思っても見なかったのだけど、ちょっと興奮している自分に戸惑いを感じていた。
***
ひゃー 今までのお話しの中で一番のエロ話しじゃないの?
う~ん 自主規制をかけるか悩んでるんですが、どうしましょうかね?
おまっ、今更何を言ってるんだ! とことんやれや!
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